日沼諭史の「AI活用入門塾」

ショッピングは「Gemini Live」でリアルタイムに相談しながら、デート気分で!

 今や当たり前の存在になってきたスマホやパソコンで使えるAIツール。まだ本格的に触れたことがない人でも、便利に使いこなすためのヒントをお届けします。

 店舗やネット通販で商品を探しているとき、説明文に知らない用語があって判断に迷ったり、類似商品で他におトクなものがないか気になったり、といったことがあるかもしれません。そのたびにスマホで検索するのはちょっと面倒。

 代わりにおすすめなのが、AIに買い物に付き合ってもらうという方法です。リアルタイムで会話しつつ、買い物デートみたいな雰囲気で楽しめちゃったりもします。

カメラ映像や画面表示を理解できる「Gemini Live」

 AndroidスマホやiPhoneの「Gemini」アプリには、無料プランでも使える「Gemini Live」という機能があります。AIアシスタントと音声でリアルタイム会話できるもので、聞きたいことを尋ねればすぐに答えてくれる秘書のような存在です。

Geminiアプリの画面右下のアイコンから「Gemini Live」を起動

 Gemini Liveでは、端末のカメラで撮影している映像や、画面に表示している内容をもとにやり取りすることも可能になっています。見慣れない海外の看板・標識の意味を教えてもらったり、画面内の設定項目の意味や役割について教えてもらったり、といった使い方ができます。

左端のアイコンからカメラを立ち上げて、その映像をもとに質問したりできる

 これを応用すれば、普段の買い物にもAIアシスタントを役立てられます。店舗を訪れたとき、店員の手がなかなか空かないようなら代わりにAIアシスタントに相談相手になってもらうのもアリ。通販サイトをブラウジングしながら、商品の特徴をAIと一緒に掘り下げていき、購入の判断に活かすことも考えられます。

左から2番目のアイコンから「画面共有」へ
スマホ操作しながら、今映し出している画面について話し合える

類似商品を探してもらってよりおトクに買い物を

 Gemini Liveはカメラ映像や画面内容をもとにただ説明してもらう、というだけに止まりません。たとえば、もっとリーズナブルな類似商品が他にないか調べてもらうことも可能。「おトクな類似商品が他にもあるならサイトURLを教えて」というように指示すればOKです。

ネットショッピング中、類似商品が他にもないか教えてもらう

 やり取りが音声(Androidの場合は字幕も表示可)なので、すぐにそのURLにジャンプすることはできませんが、会話履歴はすべてテキストチャットの画面に残っています。いったん会話を終了してからURLをタップし、再びGemini Liveで相談しながらじっくり比較検討しましょう。

会話履歴にURLが残っているので、そこからジャンプして買い物を続行

 Webブラウザかアプリかに関係なく、AIアシスタントは画面の表示内容を理解してアドバイスしてくれます。パソコンでネットショッピングしているときは、スマホのカメラでモニターを映しながらやり取りするのも有効です。

AmazonのAI「Rufus」の動向にも注目

 大手ECサイトのAmazonでは、個人アカウント向けにRufusという専用AIアシスタントを用意しています。しかし、日本国内ではできることがまだ少なく、法人向けには機能自体提供されていません。

 米国のAmazonでは最近になってRufusの機能アップが図られ、使い勝手が向上しているとのこと。いずれは日本でもより良い買い物体験ができるようになると思われます。が、今回のようなGemini Liveを使った「購入相談」は、どのECサイトでも使える汎用的な方法として覚えておくと便利です。

Amazonの「Rufus」。日本ではまだ機能が少ないけれど、今後に期待