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Google、最上位AI「Gemini 4 Carbon」発表、サイバー防衛で最高性能

 Googleは10月28日、サイバーセキュリティ機能と長期的なタスク処理能力を備えたAIモデル「Gemini 4 Carbon」を発表した。現在、米国政府による事前テストプロセスに参加しており、「Fairwind Program」を通じて一部のサイバー防衛担当者やパートナーに限定して提供される。100万トークンあたりの価格は、入力が2ドル、出力が10ドルで、2週間前に発表された「Gemini 4 Argon」と同額となる(キャッシュ入力トークンは95%引き)。

 このモデルは、「Artificial Analysis Intelligence Index v5.0」においてスコア59を記録し、総合首位を獲得した。難易度の高い長期間にわたる複雑なエンジニアリング問題に対応するよう設計されている。数日間にわたって自律稼働し、大規模なコードベースや低レイヤーシステムにおけるバグの根本原因特定から修正まで、多段階に及ぶ複雑なタスクを継続して実行できる。

 また、ユーザーからのフィードバックに基づき、コーディング、科学的タスク、フルスタックWeb開発、マルチモーダル理解などの領域で性能向上を図っている。「WebDev Arena」ではEloレーティングを89ポイント伸ばし、4位(1,768ポイント)にランクインした。

主要なベンチマークのスコア

 サイバーセキュリティ分野においては、脆弱性の検出、検証、修正というサイバーセキュリティのライフサイクル全体で高い性能を示している。社内テストではArgonと比較してセキュアコード生成の成功率が2倍以上向上した。

 外部ベンチマークの評価では、ソフトウェアの複雑な欠陥を検出する「SEC-bench Pro」で88.2%、脆弱性の攻撃利用可能性を検証する「ExploitGym」で54.8%、検出された問題に対する修正コードを生成する「CWE-bench」で71.0%を記録している。

「SEC-bench Pro」のスコア
「ExploitGym」のスコア
「CWE-bench」のスコア

 同モデルには、モデル訓練、リアルタイムの悪用防止策、プロンプトインジェクション耐性、思考プロセスのモニタリングといった多層的な安全対策が導入されている。高負荷なタスクや複雑な要求に対しても適切に対応するよう調整が行なわれた。

「Terminal-Bench 4.0」における不正行為の成功率は0.0%となり、不正の試行自体も0.4%に減少した。社内の開発環境では、重大なアライメント違反のアラートが約80%減少したという。

 情報伝達の正確性においては、根拠のない主張がArgonの約半分に減少した。また、指示されたスコープを逸脱する過剰動作(オーバーリーチ)が26%減少したほか、指示の不履行や実行不足も29%減少した。「Gray Swan」の間接プロンプトインジェクションベンチマーク(IPI)において、攻撃成功率0.0%を記録し、評価されたすべての攻撃を防御した。

「Gray Swan IPI」のスコア