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iPhone Duoだけじゃない、Apple IntelligenceとSiri AIが進化!
新しいチップ「A20 Pro」でAIがより使いやすく
2026年9月10日 14:20
Appleは9月9日(米国時間)、新製品発表イベントを開催した。iPhone 18 ProやApple Watch、そしてなんといっても同社初の折りたたみスマートフォンiPhone Duoが発表されたことが大きいが、ここではApple IntelligenceとSiri AIを中心にした話題について取り上げる。
これまでCEOを務めていたTim Cook氏が主にプレゼンテーションを行なっていたが、今回は9月1日にCEOに就任したばかりのJohn Ternus氏が登場。冒頭に「これからより一層AIの必要性が増す中で、体験の中心に据えられる製品は欠かせないものとなる」と切り出し、これらデバイスを「Intelligent Hub」とし「パワフルなプロセッサで驚くほど高性能でオンデバイスのAIモデルを実行し、質問にその場ですぐ答えられること。広範なネットワーク接続でクラウド上の知識や一段と高性能なAIモデルを利用できること」と必要な要件を定義。また、シームレスにほかのデバイスやアプリ、サービスと連係することが重要とした。
スマートフォンは身近なデバイスであるがゆえに、よりパーソナルな情報を蓄積しユーザーを理解することができるため、「iPhoneには一段と多くのことができます」とJohn Ternus氏。同時にこれらの情報は個人情報の塊であるため、非常に重要かつ危険ともいえる。
この点について「このようなデータを収集し保存する企業もあります。しかし、自分のデータを管理できなくなったら信頼するにも限界があります。だからApple Intelligenceは、可能な限りデバイス上で動作します」と安全性に配慮していると語った。また、より高い処理能力が必要な時はプライベート・クラウド・コンピュートが必要となるが、「同じレベルでプライバシーを保護するので、あなたの情報にはAppleを含め誰もアクセスできない」とした。
新しいチップ「A20 Pro」でAIがより使いやすく
これらの個人的なコンテキストとパワフルなAIを、iPhoneを中心とする製品群が結び付け、インテリジェントな機能と体験をシームレスに連係させる。そのパワーの中心となるのが、iPhone 18 Proに搭載されるチップ「A20 Pro」。
新しく設計されたCPUコアとGPUコア、そして2つ目のNeural Engineを追加し、iPhone史上最速のチップとなっている。2nm(ナノメートル)テクノロジーで設計され、最大20%高速な2つの新しいスーパーコアと4つの高効率コアの6コア構成となっている。そのすべてが、低レイテンシーのオンデバイスAIワークロードを動かす新バージョンのNeural Acceleratorsと統合されている。グラフィックスのレンダリング速度と画像生成のためのAIパフォーマンスを高める7コア設計のGPUのパフォーマンスも最大40%向上。Neural Acceleratorsは、他社製のLLMなどをデバイス上で実行することもできる。
専用AIアクセラレータのNeural Engineは、合計32コアにすることで処理能力を2倍にアップ。さらに50%増加したメモリ帯域幅が、A20 Proのパフォーマンスが向上した大きな要因の一つであり、オンデバイスのAIモデルの実行に一役買っている。これらのパワフルさを支えているのが熱管理とバッテリーで、次世代ベイパーチャンバーを搭載するなど工夫されている。
新しいSiri AIとApple Intelligence
新しいバージョンのSiri AIは、シームレスに連係するアプリの数は30万を超えており、ユーザーが普段アプリを使用しているのと同じようにSiriもアプリを使いこなしていく。Siriとの会話はiCloudを使いプライバシーを守りながら、ユーザーの持つほかのApple製品間でも同期される。
Siri AIは、声の調整を行なうことも可能。声のオプションを選んでペースと表現の豊かさを調整できる。このオンデバイスモデルによりシステム全体で音声入力の精度も上がり、句読点、スペル、大文字表記を正しく入力しやすくなるという。
Siri AIに加え、Apple Intelligenceも生産性を高めるのに一役買っている。Safariでは「通知を受け取る」機能によりモニタリングしているWebページの更新を自動で通知してくれる。例えば、学校からEメールが届くたびにカレンダーとリマインダーを自動的に設定してくれる。
Apple Intelligenceはユーザーらしいビジュアル表現もまったく新しい方法で実現してくれる。新しいImage Playgroundでは、ほぼすべてのスタイルで高品質な画像を生成可能。写真アプリではApple Intelligenceが動かす写真編集ツールにより、進化したクリーンアップツールで複雑なシーンをより高品質にブラッシュアップしてくれる。
今月リリースされるOSでは Apple Intelligenceを16の対応言語で利用可能。Siri AIはベータ版で英語での対応を開始し、10月に日本語、フランス語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語に対応予定。強力なサーバーモデルが必要な一部の機能は、使用回数が制限される予定。
この他にも、さまざまなシーンでAIは活用されており、例えば写真撮影時は、スマートフォーカストラッキングがオンデバイスAIモデルにより被写体を追尾することで、被写体までの距離が変わったり被写体がフレームを出入りしても、精細さを保つ。
Apple Watchでは会話が録音できる機能など追加
前述の通りこのほかの製品群ともApple IntelligenceやSiri AIを通じて連携している。
Apple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4では、ヘルスセンシングシステムの測定値はすべてiPhoneのヘルスケアアプリに渡され、Apple Intelligenceを軸にユーザーに合ったガイダンスが提供される。再設計されたヘルスケアアプリは、年内に米国で利用可能となり、その後ほかの言語版も追加される。
さらに、Apple Watchの内蔵マイクとiPhone上のApple Intelligenceと組み合わせることで、周囲の音を把握したり会話の内容を追うことが可能となる。Apple Watch Series 12とUltra 4はサイレン、アラーム、ドアベルや赤ちゃんの泣き声などを聞き取ることができ、オンデバイスAIを活用しこれらが検知された時に通知してくれる。
話の重要な部分を聞き逃しても、15秒まで巻き戻して聞くこともできる。加えて会話の内容を大まかにメモしてくれる。会話のタイトル、概要、要点をApple Intelligenceが生成し、メモはSiriアプリで確認することができる。ライブ早戻しとSiri RecapにはSiri AIが必要。年内に英語のベータ版が利用可能になり、その後に他言語にも追加となる。














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