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レノボ、AI向け水冷インフラの検証拠点「Neptuneラボ」開設
2026年5月26日 21:04
レノボ・ジャパンは5月26日、千葉県印西市のMCデジタル・リアルティのNRT12データセンターにある「MCデジタル・リアルティ イノベーション ラボ(DRIL)」内に、AI向けの水冷インフラの検証拠点「Neptuneラボ」を開設した。
現地で開催された開設セレモニーでは、代表取締役社長の檜山太郎氏が登壇し、「Smarter AI for All」というミッションの下、同社としてポケットからクラウドまでAIレディな製品を提供する中で見えてきた課題が電力消費だと語った。
同氏は「2025年から2030年までの間にAIの電力消費が約3倍に伸びると言われている。日本の場合、天気の変動が非常に激しく、多くの電力消費が伴う。これとAIの成長が一緒になってくると、社会に影響してしまう。多くの製品を扱っている者として、どうやって省電力化を進めていくかが大きなテーマになってきている」として、水冷技術がその解になると説明する。
同社の水冷技術は、IBM時代に開発された「Neptune(ネプチューン)」がベースになっており、第6世代まで進化している。レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 代表取締役社長の張磊氏によれば、特徴は冷却液ではなく純水を使用するところ。キンキンに冷やすのではなく、45℃前後の水を循環させることでラック内の熱を外部に移動させるという温水冷却の手法が用いられている。
Neptuneラボでは、こうした水冷技術の実用性を潜在顧客が試して確認できる環境を用意するとともに、東京大学 情報理工学系研究科 教授の江崎浩氏などの有識者と一緒に議論することを通じ、手法や規格の標準化を図っていく。
パートナー企業としては、インテルとニデックが協力。エージェンティックAIの進化に伴い、GPUだけでなくCPUの性能も求められるようになってきており、インテルが協力することになったほか、ニデックのCDU(冷却分配装置)を組み合わせて水冷ソリューションの検証を行なうことで、高い信頼性を追求していく。
開設セレモニーには、江崎氏がVTR出演の形で出席。同氏は、空冷のバイクと水冷のクルマにたとえながら、AI登場以前のデータセンターでは空冷で十分だったが、現在では高密度のGPUが用いられるようになり、熱密度が低い空気のような媒体では冷却が追いつかなくなっている状況を説明。さらに、水冷の方がエネルギー消費を桁違いに抑えられるとして、水冷技術の必要性を訴えた。
セレモニー終了後にはNeptuneラボの拠点となるDRIL内が報道公開された。空冷システムの場合、建物内の温度を下げ、ファンによる送風で機器を冷却しているため、100dBほどのノイズが発生し、会話もままならないが、Neptuneによる水冷の場合はかなり静かな印象だ。
ラックの裏側に回ると、青と赤の印が付けられたホースが出ており、青がサーバー側に給水するもの、赤がサーバー側から出てくるものになっているという。実際に触ってみると、両方ともじんわり温かい。入るときと出るときで10℃ほどの温度差になるとのことだ。
ニデックの担当者によれば、配管システムはリング状の2層構造になっており、1層がサプライ、1層がリターンになっているという。これは故障があった際に逆方向でも水を回せるようにするためで、メンテナンス中も冷却を止めない冗長性も考慮されているとのことだ。


























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