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NTTデータ、金融機関向け共同利用型AI基盤を構築開始

2026年度末から提供

 NTTデータは、金融機関向けに共同利用型のAI基盤の構築を開始した。共同利用型で技術・人員などの資源を集約することで、金融機関がAIを安全かつ継続的に活用できる環境を提供し、共通業務の高度化と競争力の強化に寄与する。2026年度末の提供開始を予定している。同AI基盤は、以下の4つの設計思想に基づき構築される。

1. 金融機関に求められる信頼性を担保するAIガバナンス

 AIの回答精度・公平性・根拠の透明性をリアルタイムで監視・評価する。各金融機関の内部監査部門や法令順守部門が入力、参照情報、出力、評価結果などの記録を追跡・検証できる仕組みを備えることで判断根拠を可視化し、金融機関に求められるリスク管理指針に対応した運用体制の確立を支援する。最終的な人の意思決定を支援することで、窓口担当者から経営層まで安心してAIを活用できる環境を整える。

 なお同AI基盤は、金融庁が示す論点整理等も踏まえてNTTデータが設計する。

2. 既存資産を最大限活用するデータ統合

 各金融機関が保有する顧客データや取引データ、非構造化データ(稟議書、議事録、提案書など)を一元的に統合・活用するデータ基盤を整備。NTTデータが提供する勘定系システムやANSERといった既存プラットフォームとのシームレスな接続を実現し、既存資産・保有データを活用して、段階的にAI活用領域を拡大できる設計を採用する。

3. 特定のAIモデル等に依存しないマルチベンダーによる柔軟な技術選択

 NTTデータのAI関連サービスである「LITRON」を中核とし、特定のAIモデルやクラウド事業者に依存しないオープンかつマルチベンダーでの設計となる。基盤の各構成要素を機能ごとに分割した構造とすることで、将来に優れた新技術が登場した場合でも、基盤全体の再構築を要さずに最適な構成への組み換えが可能。加えて、NTTデータの専門性の高い人材が、国内外の先進的なAI企業とのアライアンスを活用しながら、金融機関ごとのニーズに応じた最適な技術を提案する。

4.業界横断で知見を共有する共創基盤

 各金融機関が保有するAI活用ノウハウや技術要素を共有し、その利用実績・評価結果・改善知見を業界の知見として蓄積・活用できる仕組みを備える。各金融機関が開発したユースケースや外部企業が提供するユースケースを、事前許諾のもと柔軟に再利用できる構造とすることで、各金融機関独自の取り組みを業界全体へ展開する。こうした共創環境を整えることにより、金融機関の継続的なAI活用の進化を支える。