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アドビとNVIDIA、RTX SparkでPhotoshopなどを最大2倍高速化

 アドビとNVIDIAは10月15日(現地時間)、3月に発表していた提携を拡大し、「Adobe Photoshop」「Adobe Premiere」「Adobe Substance 3D」「Frame.io」「Adobe Brand Concierge」などを最適化し、AIを活用した制作やパーソナライゼーションの高速化を実現すると発表した。

 今回の提携拡大により両社は、アドビのクリエイティブおよびマーケティング向けワークフロー、モデル、テクノロジーと、NVIDIAのオープンモデル、ライブラリ、研究能力、アクセラレーテッドコンピューティングを融合させ、動画、画像、3Dをはじめとする多様なクリエイティブコンテンツの制作、マーケティングにおけるワークフローを加速させる。

 具体的には、NVIDIAが今月上旬に発表した「NVIDIA RTX Spark」のスーパーチップの処理能力をアドビの「Adobe Photoshop」「Adobe Premiere」「Adobe Substance 3D」に反映する。RTXにより高速化され、RTX Sparkの統合メモリとAIコンピュート能力を活用するように最適化されたこれらのアプリケーションでは、AI処理、編集、カラー、エフェクト処理が最大2倍高速化される。

 また、アドビはNVIDIAのアクセラレーテッドコンピューティング技術を活用し、Frame.ioでのクラウドメディア処理とインテリジェントなコンテンツ検索を高速化する。更新されたFrame.ioのパイプラインでは、ハードウェアアクセラレーションによるデコードを行なう「NVIDIA NVDEC」や、コンテンツの前処理および埋め込み生成にCUDAを搭載した「NVIDIA TensorRT」といった、NVIDIAのビデオアクセラレーション技術が採用されている。

 Frame.ioのトランスコードおよび検索ワークロードの一部について得られた初期のパフォーマンス結果は、下記の通り。

  • エンベディング生成速度が約5倍向上
  • P95の処理レイテンシが4から5倍改善
  • 検索プロキシのサイズが約80%縮小

 さらにAdobe Brand Conciergeは、「NVIDIA Nemotron」のオープンモデルを活用し最適化。同ツールの最適化により、年内にエンタープライズ顧客向けに提供される予定。NVIDIAは、自社のデータやコンテンツに基づいたパーソナライズされた会話体験を実現するために、Adobe Brand Conciergeを採用した。

 なお、11月10日から12日まで「Adobe MAX」が開催される。アドビとNVIDIAは同カンファレンスにて、ハードウェアパートナー各社とともに、クリエイター向けの最新技術を紹介する。