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トヨタファイナンス、「Agent Builder in UiPath Studio」導入

メール問い合わせ業務の効率を向上

 UiPathは、トヨタファイナンスが「Agent Builder in UiPath Studio」を活用し、メール問い合わせ業務の効率を従来の3倍に向上させたと発表した。トヨタファイナンスは、経費精算業務へのUiPath IXP導入の検討も進めており、今後はUiPath Platformを活用したエージェンティックオートメーションの適用範囲の拡大および、市民開発(非IT人材が業務アプリなどを開発する取り組み)を取り入れた業務の効率化を目指す。

導入の背景

 トヨタファイナンスは、自動車ローン事業とクレジットカード事業を基盤に、自動車を起点としたスマホ決済や旅行、EC事業などに注力するモビリティ金融サービス会社。UiPathの導入以前より、トヨタファイナンスは社員のAIツール活用、生成AIリテラシーの向上に取り組んでいた。作業量の多い定型業務の自動化を進める一方、従来の自動化では十分な投資対効果が見込めない、多品種少量かつ定性的な判断を要する業務の自動化を課題としていた。

UiPath Platformの選定理由

 AIエージェント導入に向けたベンダー選定では、市民開発の実現性、自動化機能の充実度、サポート体制を重視。選定を進める中で、曖昧な点をAIに任せるのではなく、レガシー環境を操作できるロボットとAIエージェントを組み合わせたプラットフォームのほうが、業務自体をロジック化し、高度な自動化が実現できると判断した。

 また、週次の定例会やスピーディーなデモ作成といったUiPathの密なサポート体制に加え、市民開発を可能にする豊富な製品群が、UiPath Platformを選定する決め手になったとしている。

導入後の効果

 1月に、顧客からの問い合わせメール対応業務の本番環境で「Agent Builder in UiPath Studio」を使って作成したAIエージェントの稼働を開始。現在は、ロボットが顧客情報システムといった既存のシステムから各種情報を収集し、AIエージェントが回答案を作成し、社員が最終確認を行なっている。

 その結果、従来平均13分を要していた1件あたりの作業時間が平均4分に短縮され、従来比で3倍以上の業務効率化を実現。月に数千件発生していた当業務の効率化の成果を受け、社内では今後の導入範囲の拡大に向けた前向きな評価を得られているという。

今後の展望

 社内のより広い業務領域へのAIエージェントの導入を進める予定。経費精算業務では、UiPath IXPにより請求書情報を自動で読み取り、後続処理をロボットが実行する形でバックオフィスでのエージェンティックオートメーション導入に向けて検証を進めている。

 AIエージェントの取り組みを社内で広げるにあたり、情報システム部門のリソースのみでは、十分なスピードで成果を創出することが難しいという新たな課題についても認識している。将来的には、情報システム部門から現場への働きかけを強化し、業務部門の理解と協力を得ながら、市民開発体制の構築・発展を目指している。