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NTT東ら、IOWNで1000km超のDC間ストレージ統合とAI連携を実現

 ブロードバンドタワーとNTT東日本は、次世代通信基盤「IOWN」におけるオールフォトニクス・ネットワーク(以下、APN)を活用し、東京~北海道間1,000km超のデータセンター拠点間でのストレージ統合の共同実証を実施した。

 同実証では、遠隔拠点に分散配置したストレージにおいて、AIの学習・推論や映像処理を想定したデータ利用で、同一拠点内に構成した場合と概ね同等の性能結果であることを確認した。実際の拠点間ネットワークとして、ブロードバンドタワーの新大手町サイト(東京・大手町)とNTT東日本 札幌東局を「All-Photonics Connect powered by IOWN」で接続し、2つの拠点を横断したストレージバックエンドネットワークを構築した。

各社の役割

  • ブロードバンドタワー:ストレージの提供、性能・機能検証環境の提供および検証の実施、東京都内におけるデータセンター内の実証環境の提供
  • NTT東日本:IOWN APN技術提供および実証回線の提供、北海道局舎内の実証環境の提供

実証環境構成

場所

  • 東京拠点:ブロードバンドタワー 新大手町サイト(東京都大手町)
  • 北海道拠点:NTT東日本 札幌東局(北海道札幌市)

実証環境構成環境

  • 東京拠点:ストレージ Dell PowerScale F200×3台構成、ランサムウェア対策 Superna Eyeglass
  • 北海道拠点:ストレージ Dell PowerScale F200×3台構成
  • 東京-北海道間回線:All-Photonics Connect powered by IOWN(100Gbps回線)

実証結果

 同実証では、東京-北海道間のような地理的に大きな隔たりのあるストレージ環境下においても同一拠点構成時とほぼ同等の読み出し性能を維持することを確認した。ストレージは通信遅延やゆらぎの影響を受けやすく、従来は隣接するラックへの設置など場所に制約があったが、IOWN APNの低遅延かつゆらぎの少ない通信により、場所の制約を超えた設置が実現できた。

 同様にランサムウェア攻撃の対策についても、通常、監視サーバとストレージを同一拠点に設置することを基本とし、監視サーバを1つの拠点に集約し、遠隔拠点の検知・防御についても正常に対応できることを確認した。

東京-北海道間におけるネットワーク性能測定

  • 東京-北海道間における実証回線でのIOWN APNネットワーク測定(同実証):遅延(片道) 7.14ms、ゆらぎ <16ns
  • 東京-北海道間における商用回線でのIOWN APNネットワーク測定(参考):遅延(片道) 6.38ms、ゆらぎ <13ns

遠隔拠点からの大容量ファイル読み出し検証

  • 読み出し速度の低下は約3%にとどまり、同一拠点構成時とほぼ同等の性能を確認した
  • 同一拠点内にて構成されたストレージ環境と本実証での東京-北海道拠点間にて構成されたストレージ環境における大容量ファイルの読み出しに要する時間差は1秒未満であり、実際のサービス利用においてユーザーが体感する差は極めて小さいとの評価となった

ランサムウェア攻撃を想定した防御検証

  • 東京-北海道拠点で構成されたストレージへのランサムウェア疑似攻撃は両拠点の領域共に正常に検知および防御されることを確認した