日沼諭史の「AI活用入門塾」

初心者でも統一感あるAI動画を作れる「Google Flow」

 今や当たり前の存在になってきたスマホやパソコンで使えるAIツール。まだ本格的に触れたことがない人でも、便利に使いこなすためのヒントをお届けします。

 動画生成AIは人気の高いツール・サービスの1つですが、統一感のある映像を作り続けるのには特殊なテクニックが必要でした。しかし、最近登場した「Google Flow」というサービスを使えば、誰でも簡単に一貫した動画を作成できるようになります。

Webアプリ「Google Flow」

動画生成のイロハを教えてくれる

「Google Flow」は、Googleがもつ動画生成AIのGemini Omni、Veo、画像生成AIのNano Bananaをはじめとする複数の生成AI機能を1つのWebアプリに統合したサービスです。

 単にそれらの機能が単体で使えるだけでなく、自然に組み合わせてコンテンツを作っていけるのが特徴です。動画生成の初心者でも作品として完成させられるよう、手取り足取り、丁寧にサポートしてくれる設計にもなっています。

チャットで動画生成をゼロからサポートしてくれる

 たとえばAIで動画作成したいと思っても、はっきりとしたイメージがまだもてず、何から始めればいいのかわからない人もいるでしょう。そういうときは、Google Flowのチャット機能で「何から始めるか」をAIと相談しながら詰めていくことができます。

 AIとチャットしていくなかで、どんな世界を舞台にするのか、主人公はどんな人物か、どういう性格で何をしている人なのか、などなど、作品の根幹となる設定を1つずつ決めていくことができ、全体として統一感のある映像に仕上げられるでしょう。

キャラクターを登録して一貫した容姿・性格を再現可能

 そのようにして決めたキャラクターは、Nano Bananaを用いて画像生成したうえで設定資料として保存できます。あとで動画生成していくときにはそれを参考資料として添付すれば、容姿や行動のクセなどをいちいちテキストで説明する必要がなくなります。

キャラクターを生成し、登録しておける

 あとはどんな物語にしていくか、チャットで会話しながらストーリーを整えていきます。最初はNano Bananaでカット割りを生成し、問題なければ実際の動画生成を始めます。ただし1度に生成できる1クリップあたりの尺が数秒~10秒程度までと短いため、カットごとに生成して後でつなげていくことになります。

 生成したカットの保存・管理もでき、タイムラインでつなげて1本の長尺作品として作り上げていくことが可能です。タイムライン画面のなかで新たなカットをプロンプトから生成することもでき、キャラや背景だけでなく動画のつながりも自然に演出することが可能です。

カットごとに動画を生成
タイムラインで編集

本格活用するならGoogle AI Plus以上のプランに

 生成した動画には自動で効果音などが付加されるので、音声生成用のAIツールを別途組み合わせる必要もありません。Google Workspaceユーザーは1日あたり動画生成に使える50クレジット(動画では3~4カット程度)分が付与されるので、お試ししつつ、業務に使えそうならGoogle AI PlusやAI Pro、AI Ultraといった上位プランを追加してフル活用してみてはいかがでしょうか。