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デル・テクノロジーズ、ジョン・ロボトム新社長が今後の戦略を語る

AIソリューションを体験できるAI Innovation Labも公開

デル・テクノロジーズの新社長に就任したジョン・ロボトム氏

 デル・テクノロジーズは、2026年8月にジョン・ロボトム氏が社長に就任したのに伴い、事業戦略説明会を開催した。また同時に企業の本格的なAI利用を支援する施設「AI Innovation Lab」などを公開した。

 ジョン・ロボトム氏は、会見時間のほぼすべてをAIに関する話題で割き、その力の入れようを語った。同氏は、「顧客からはAIに期待されている」と切り出した。同氏は以前日本マイクロソフトに在籍しており、その時に顧客が現在の日本市場について「まだAIのインフラがモダナイズされていないので、新しいことができない」という印象を持っているという。

 その一方で、昨年から今年にかけてのアンケート結果の数値などから「AIは導入のフェーズから次のフェーズに進んでいる」とし、企業において試用期間でAIを使用する段階からビジネス効果を求めるフェーズに移ってきているのも実感として得ているという。

 しかし、企業からビジネス効果は求められているが、「AIが利益を出している実感はまだない」と感じている顧客がほとんど。そこにはAI導入に関するさまざまな課題が依然としてあり、その一つが“信頼できるAI”を作るという点。AIから成果として挙がってきたものに対するチェックや判断を行なわないと成果に結びつかないという。同時に、AIのスキルを持った人材の不足は依然として大きいようだ。

昨年から今年にかけて、AI導入は企業にとって大きく変わり、利益を生み出すことが求められるフェーズに突入した
日本企業におけるAI導入の課題

 同氏はこの点について、顧客との対話を重視し、ともに作り上げていく道を選択している。「AIの変革は、競争ではなくパートナーとの協力により一緒に作っていく」としており、顧客の持つ成果につながるデータを「どのようにAIに覚えさせ、どのように使っていくのか?顧客と密に対話をとり、AIのインフラをどう作っていくのかに対応していきたい」と今後の展開を語った。

 また、日本のスタートアップ系への支援も行なっていきたいとしている。インフラの構築において規模の大きな新しいことを始めているスタートアップ系の企業もあり、これらに対して、同氏は「興味がある」としている。

「デル」から「デル・テクノロジーズ」へと変わり、今後の展開としては、ただPCなどを販売するだけではなく、サーバー、クラウド、PC、そしてAIソリューションを総合的に展開していく企業としての変革を目指していくようだ。同氏はワールドワイドでのデル・テクノロジーズの実績として、外付けストレージ、ストレージ、サーバー、AIインフラすべてにおいて業界トップの数値を記録しているが、日本では「AIインフラのみ後塵を拝している」ということで、デル・テクノロジーズの強みを活かし、AI分野において力を入れていくとしている。

 企業としては、利益を生む分野でないと投資に動きにくい。そういった意味でも“信頼できるAI”を作り上げ、AIにより利益を生み出し、顧客のさらなる投資を実現していくという循環をデル・テクノロジーズとしては作り上げていくのを目標としている。

 現在オフィスの一角には、顧客が同社のAIソリューションを体感できる「AI Innovation Lab」を設置している。顧客にここでAIを体感し、企業への導入を進めていきたい考えだ。

 今回、記者陣には、デジタルアシスタントとヘルスケア分野のデモが行なわれた。デジタルアシスタンスはいわゆる顧客の問い合わせ対応などを行なうデジタルヒューマンのデモで、生成AIで顧客の言語を理解し応対を行なう。デモでは100以上の言語対応が可能ということで、日本語、英語、アゼルバイジャン語で対応する様子を披露し、人間と同じ不自然な部分を感じない言語対応を見せた。

デル・テクノロジーズのデジタルアシスタント「Aine-AIL」
Aineさんは、なんと、アゼルバイジャン語も対応可能!
海外だけでなく、国内でもソリューションの展開が行なわれている。ちなみに各国で人から受け入れやすいよう、キャラクターはそれぞれの国で作られているようだ

 ヘルスケア分野のAIソリューションは、カメラの前をただ歩くだけで、転倒リスクなどが発生する可能性など健康の不安要素をAIが判定してくれるソリューションを体験することができた。

ヘルスケア分野でもAIの活用が進む
実際に試してみた結果、健康であることが判明した