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デル、新クラスのモダンストレージプラットフォーム「Dell PowerStore Elite」

AIによるランサムウェア検出機能「Dell Cyber Detect」を搭載

 デル・テクノロジーズは、新クラスのモダンストレージプラットフォーム「Dell PowerStore Elite」を発表した。

 PowerStore Eliteは、ソフトウェア主導のイノベーションと完全に刷新されたハードウェアプラットフォームによって、画期的なパフォーマンスと効率性を実現。ブロック、ファイル、VM(仮想マシン)、およびコンテナのワークロードをサポートし、既存のユーザーが業務を中断することなく最新の「PowerStore」を導入できる異世代混在クラスタリングに対応している。

 新しい3つのモデル(Dell PowerStore 1500、5500、9500)で提供され、単一の3Uシャーシに最大40台のドライブと最大5.8PBの実効容量を搭載。薄型E3 NVMeフラッシュを採用することで、前世代と比較して最大3倍の密度を実現している。このフラッシュは独自規格ではなく業界標準であるため、幅広い供給体制、競争力のある価格設定、ベンダーロックインからの解放といったメリットを享受できる。

 また、64Gb FC(128Gb対応済)および200/400Gb Ethernet対応の接続により、アプライアンスあたり最大40個のネットワークポートを搭載できるため、大規模なワークロード統合に必要な柔軟性を提供する。

AIを活用したシンプルさ

 PowerStore Eliteは、個々のアレイから設置済みアレイ全体の運用に至るまで、最も重要な場所でAIを活用する。内蔵されたインテリジェンスにより、手作業を最大95%削減し、ワークロードのバランス調整、パフォーマンスのチューニング、および効率の向上をリアルタイムで継続的に行なう。

 システムとしては、「Dell AIOps」機能が予測に基づくインサイトと自動化によってそのインテリジェンスを環境全体に拡張し、管理者は手動のレポート作成、パフォーマンスの傾向分析、および容量計画をオフロード可能。AIOpsを活用することで、従来のアプローチよりも最大10倍速く問題を解決できる。

「Dell Cyber Detect」は、AIによるランサムウェア検出機能を「Dell PowerStore」に直接組み込む新たな統合ソリューション。数千のランサムウェアの多様な形態でトレーニングされ、バイトレベルでデータを99.99%の精度で検査することで、最後に確認されたクリーンなコピーを特定し、組織が迅速に復旧できる。

中核をなすソフトウェア主導のイノベーション

 PowerStore Eliteのソフトウェアの進化により、ワークロードの進化に合わせて適応するように構築された統合プラットフォーム上で、前世代のシステムと比較して最大3倍のパフォーマンスと、3倍のスループットを実現する。

パフォーマンスのトレードオフを解消

 TLCまたはQLCメディアのどちらでもエンタープライズクラスのパフォーマンスを提供するため、階層ではなく、容量とコストに基づいて選択可能。新たな「Autonomous Data Path」インテリジェンスは、I/Oごとの機械学習を適用してQLCや将来のSSD向けに最適化。ログ構造のメタデータにより、高容量ドライブの有効容量と耐久性を拡張する。

効率性の向上とオーバーヘッドの低減

 非構造化データ向けの非アライン型重複排除と圧縮オフロードの強化により、パフォーマンスやワークロードに影響を与えることなく、有効容量が増加する。

I/Oレベルのテレメトリー

 すべての読み取りおよび書き込み操作を詳細に可視化し、根本原因の分析を迅速化するとともに、今後実装予定のインラインランサムウェア検出機能の基盤を構築する。

ソフトウェア主導のパフォーマンス向上

 メタデータアクセラレーションにより、すべての「PowerStore」のユーザーの読み取りを最大70%高速化し、データの増加に伴って遅くなるファイル検索や日常業務の裏側で行なわれるルックアップ(照合処理)を高速化する。

標準ベースの設計による次世代ハードウェア

 PowerStore Eliteの刷新されたハードウェアは、インテル CPUコアが最大50%増加したインテル Xeon スケーラブルプロセッサー、DDR5メモリー、PCIe Gen 5のサポート、および新しい200Gb RDMAノード相互接続により、内部の負荷分散とフェイルオーバーが向上している。

業界最高の6:1データ削減保証

 PowerStore Eliteは、データパスの効率化とハードウェア支援による圧縮の進歩により保証を、従来の5:1から業界最高水準の6:1へと基準を引き上げている。これにより、供給が制約された環境でも、予測可能で長期的なストレージ経済性によってコストを相殺できるよう支援する。

一からのやり直しが不要な継続的なモダナイゼーション

 PowerStore Eliteは、運用方法を再考する必要なく、既存の環境に統合可能。新システムは、以前のPowerStoreデプロイメントとクラスター化が可能で、データやワークロードはダウンタイムなしで移動でき、容量やパフォーマンスを最も価値のある場所に段階的に追加できる。

「Lifecycle Extension(LCE)」は、モダナイゼーションを継続的なメリットに変えることで、このモデルを強化。既存のユーザーは、より高いコスト効率で、PowerStore Eliteに移行でき、新規導入のユーザーは、常に最新の状態を維持するための予測可能な道筋を立てられる。

 また、導入を含むデータインプレースアップグレード、専任のテクニカルアドバイザー、および「3台購入で1台無料」の容量拡張を、24時間365日の「Dell ProSupport」または「ProSupport Plus」のサポートとともに受けることができる。

ユーザーのニーズに合わせて進化するように構築

 PowerStore Eliteは、単なる処理性能の高さだけでなく、企業のワークロードの進化に合わせて適応するように構築されており、プライベートクラウド、コンテナ、最新のアプリケーション環境にその機能を拡張する。

プライベートクラウドの基盤

 PowerStoreは、プライベートクラウド向けの実績のある基盤であり、Broadcom、Microsoft、Nutanix、Red Hatなどのベンダーが提供する幅広いクラウドスタックソフトウェアをサポートしているため、既存のスタックを再設計することなく実行可能。「Dell Private Cloud」を通じて、コンピューティングとストレージを個別に拡張できるオープンで分離型のインフラストラクチャに展開できる。このインフラストラクチャは、ハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)と比較して最大65%のコスト削減を実現する。

最新のアプリケーションのサポート

 PowerStoreは、4台のアプライアンスで構成されるクラスタ全体で、ブロック、ファイル、仮想マシン(VM)、コンテナワークロードをサポートする、統合されたスケールアップおよびスケールアウトアーキテクチャーを提供。コアを動的に割り当てることで、ワークロードの変動に応じてCPUリソースを即座に調整でき、NASサーバーのモビリティーにより、統合と負荷分散を簡素化する。

シームレスなクラウドモビリティ

 イーサネットとファイバーチャネルにわたる完全なレプリケーションの柔軟性により、あらゆる目標復旧時間(RTO)と目標復旧時点(RPO)に対応できるため、オンプレミスインフラストラクチャとマルチクラウド環境間の流動的なデータ移動を可能する。