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AIエージェントがMastercard Agent Payを活用、ELifeの送迎予約を完了

 Mastercardは5月20日、日本市場における本番環境(プロダクションサイト環境)で初となるエージェンティック取引を完了したと発表した。同取引は、三菱UFJニコスが発行するMastercardカードに加え、複数のカード発行会社のMastercardカードを用いて実施。信頼性の高いAI主導型コマースの実現に向けた重要なマイルストーンとなる。

 今回の取引は、AIが交通やライフスタイルサービスといった、日常的なタスクを安全かつシームレスに完了できることを示している。同ユースケースでは、AIエージェントが世界的な送迎サービスプロバイダーである「ELife」を通じ、銀座への移動に必要なライド予約を実行した。当該エージェンティック取引は、Evonetが提供するAIエージェント「Agenzo」により実行され、ELifeのタクシーおよび空港リムジンネットワークと接続されている。

 同取引では、「Mastercard Payment Passkeys」によって認証されたトークン化クレデンシャルを使用。強固な本人確認と高度なデータ保護を実現している。

 Mastercard 日本部門 社長のチャン・ユンソクは、次のように述べている。

「日本がAI活用を加速させる中で、今回の本番環境でのAgent Pay取引は、イノベーションを日常のサービスへ責任あるかたちで安全に実装できることを示しています。三菱UFJニコスを始めとするパートナーとともに、信頼を基盤としたAI主導型コマースの実現を支えていきます」

Mastercard Agent Payについて

 AIを用いて開始される購買で必要となる安全対策を提供。各取引には、エージェントごとに一意に発行される「Mastercard Agentic Token」でセキュリティを強化する。また、消費者の明確な同意取得と購入確認は、Mastercard Payment Passkeysによって安全に保護される。

 今回の取り組みは、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、インドで実施された認証済みエージェンティック取引に続くものであり、アジア太平洋地域におけるMastercardのエージェンティック・コマース分野でのリーダーシップを強化する。

 これらの取り組みは、AIによって開始される安全な決済が地域全体で普及していること、そしてMastercardが、信頼性と拡張性を備えたエージェント主導型コマースの基盤構築を着実に進めていることを示している。