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LINEヤフー、AIエージェント「Agent i」生活を豊かにしてくれる最新プロトタイプを公開

 LINEヤフーは、AIエージェント「Agent i」のこれまでの経緯および新サービスのプロトタイプ8点を先行公開した。

 同社は、今年4月に「毎日のそばに、だれでも使えるAIを。」をコンセプトとするAIエージェントの新ブランド「Agent i」の提供を開始。6月には画像生成機能やAIによる会話のトーン設定、ユーザーとの過去の会話内容をもとに情報や好みを記憶する「パーソナライズ機能」を新たに追加。このほかにも、ジャンルに特化した領域エージェントを全15領域(β版含む)追加し、AIによるサービスの拡充を進めてきた。

 Agent iは、誰もが簡単にプロンプトを介さずに直感的に日常的に使える。ユーザーの質問に「答えるAI」に留まらず、作業を行なう「動くAI」を目指す。LINEヤフーの強みとしては、これまで30年間にわたり蓄積されてきた豊富なデータにあり、様々な専門分野の正確な情報でAgent iが同社独自の領域エージェントを使いこなすことでハルシネーションを防ぐとしている。

 この領域エージェントの質と量の向上が勝負とみており、同社の独自データも活用した機能・領域エージェントは数万規模を目指していくという。また、Agent iが発表された4月には7領域だった領域エージェントは、8月には27領域に拡大している。

 今後の予定としては、10月までに累計40エージェントを目指し、単独アプリを10月にリリース予定。秋以降にはタスク機能を盛り込み本格的に拡充していく。そして、全社横断タスクフォースを稼働させることで、10倍の機能、領域エージェントを量産させる体制を本格的にスタートさせる。

 同社CPOの慎ジュンホ氏によれば、すでに全社横断タスクフォースはスタートしており、成果は上がっているという。これまで従来型の開発では3か月かかっていたが、AIがプロトタイプを作成しレビュー・フィードバックを繰り返す、AIをメインに据えた開発体制で量産体制を築けたという。

AIエージェントの今後の展望についてプレゼンテーションを行なった、同社CPOの慎ジュンホ氏(写真左)とAIエージェント事業責任者の葭沢光伸氏(写真右)。慎ジュンホ氏は開発スピードがアップしたことについて強い手ごたえを感じているという

 今回のAgent iの記者向けの体験会では8つのプロトタイプが展示され、体験することができたのでいくつか紹介する。

「ペットライフ」は、犬や猫を飼っている人向けのAIエージェント。お出かけしたい場所を指定すると、その場所に関する情報を収集してくれるほか、Yahoo!などからグッズやイベントの情報を収集してくれる。現状ではプロトタイプだが、ユーザーの情報と連携できるようになれば、イベント情報は飼い主の住んでいる場所に近いイベントもエージェントが判断して情報を収集してくれそうだ。

 さらにはペットの健康情報などを日ごろから入力しておけば、過去の入力情報も考慮したうえでアドバイスしてくれる機能も持つ。あくまでも医療機関への受診が前提となるが、飼い主の良きパートナーとして相談相手となってくれそうだ。

「ペットライフ」は、ペット関連の情報をAIエージェントが自動収集したり、提案してくれる

「ショート動画作成」では、好みの写真や動画を選択して方針を設定するだけで、ショート動画を作成してくれる。旅行したり、ペットを飼っているとその写真や動画でショート動画を作りたくはなるが、面倒なのも事実。それをAIが手軽に作ってくれる。方針を考えるのが面倒くさければ、Agent iがナレーションなどもすべて考えてくれる。細かく指定したければ、プロンプトから指定もできるし、いくらでもやり直すこともできる。

「ショート動画作成」いろいろ設定が面倒くさければ、AIエージェントにお任せで方針からナレーションの台本まで全て考えてくれる

 気になった商品画像やイベント情報をスクショで撮ったりしていても、案外そのまま忘れてしまい埋もれていったりしてしまうものだが、これらを分類したり管理してくれる「スクショ管理」も便利だ。

 また、写真に書かれた日程や要件、スクリーンショットをAIが自動解析し、カレンダー機能と連携させて予定を管理してくれる「カレンダー」など、日常であると便利な機能もプロトタイプとして開発中だ。

「スクショ管理」スクショを撮りまくる人にとってはありがたいエージェント。写真にWeb情報があれば、スクショをとったページのリンク情報を表示してくれたりする
「カレンダー」スクリーンショットの画像に埋もれがちな情報をAIエージェントが解析し自動でカレンダーで管理してくれる