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「UGC共創AIプラットフォーム」事業をテレビ新広島とレクリエが開始

SNS時代のIP運用で「権利保護」と「ファンとの共創」の両立を目指す

 テレビ新広島とレクリエ(広島市に本社を置くITスタートアップ企業)は、広島県が実施する「令和8年度ひろしまAIサンドボックス事業」に採択されたと発表した。両社は、SNS時代のIP(知的財産)運用における「権利保護」と「ファンとの共創」を両立する新たなプラットフォームの共同開発および実証実験を開始する。

背景:コンテンツ産業が直面する「歪んだ市場構造」と課題

 現在、インターネット上では違法アップロードや無断改変、生成AIを用いたフェイクコンテンツなどが横行し、多大なコストをかけて良質なコンテンツを制作する正規事業者が不利益を被る「歪んだ市場構造」が常態化している。特にローカル局では、権利侵害やなりすましが信用失墜に直結する死活問題となっている。

 こうした状況下で、テレビ新広島とレクリエは「ルールを守る正直者が報われる社会」を目指し、テクノロジーの力でコンテンツ産業の健全なエコシステムを取り戻すため、同事業を進めていく。

実証事業の内容:「UGC共創AIプラットフォーム」の構築

 同事業では、SNSやWEB上の膨大な画像・動画から、キャラクターIPの拡散状況をAIが自動検出・可視化するプラットフォームを開発。「守る」と「共創」を両立させるため、以下の機能を実証する。

  • IP自動検出・UGC分類:AIが特定のキャラクターIPを抽出し、「ファンアート」「切り抜き」「悪意ある改変」などを自動仕分け。
  • ガイドライン適合性判定:ガイドラインに照らし、投稿内容の適合性を即時に判定し、画面に表示。
  • 公認クリエイター制度の運用:貢献度の高いクリエイターを可視化し、公認付与や収益分配を行なう仕組みを構築。
IPとクリエイターの共創を実現

実証対象:オリジナルキャラクター「ハンザキさん」

 同実証のフィールドとして、テレビ新広島が2026年6月に立ち上げたオリジナルキャラクター「ハンザキさん」を活用する。ハンザキさんは、広島ゆかりのオオサンショウウオをモチーフにした、現代の働く大人の感情を代弁するキャラクター。SNS投稿や番組露出を通じて拡散されたUGCをAIで管理・分析し、広島から全国へ通用するIP育成モデルの確立を目指す。

今後の展望

 2026年は、「ハンザキさん」を活用したUGC拡散実験およびAI判定モデルの構築し、2027年以降、地方テレビ局が利用可能な「IP管理・UGC共創SaaS」をパッケージ化し、全国展開を目指す。長期的には、アニメ・ゲーム業界を含む国内コンテンツ市場全域への水平展開を通じた「知財立国」への貢献が目的となる。