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学生が“子どものためのチャットAI”を研究。独自のチャットAIの設計に活かす

 学生団体「イルカの耳研究会」は、AI・大学生・専門家が連携し、子どもの話を聞く体制を7月よりスタートさせた。今回のAI導入にあわせ「子どもが安心して話したくなるチャットAI」をテーマに研究を開始する。

 同研究会ではこれまで、大学生がSNSを通じ子どもが話したいことについて、同じ目線で言葉を交わしてきた。活動のアンケートでは、子どもが安心して話せる相手として、「否定せずに受け止めてくれる人」、「最後まで話を聞いてくれる人」、「気持ちをわかろうとしてくれる人」が多く挙げられたという。

 今回のプロジェクトの中心となるのが、大学生が子どもとLINEで対話する「ピアチャット」。大学生がSNSを通じ、友人関係や恋愛、将来のことなど、子どもと気軽に話をする。ただし大学生だけでは人数的、時間的に対応できないため、AIを導入することとなった。子どもは話し相手をAIか大学生か選択可能。話の途中からAIに切り替えることも、その逆も可能。

 子どもが重篤な可能性のあるキーワードを発した場合は、独自開発された「優先救済型システム」により検知し、専門家が対応する。今後は、子どもが話し相手を切り替えた際に、気持ちがどのように変化するのかについての調査も検討したいとしている。

 子どもは、世代の近い学生だからこそ話せることや、最後まで話を聴いてもらえることで気持ちが整理され、「聞いてもらえてよかった」、「一緒に考えてくれた」と話す子どももいるという。また、大人からの共感と世代の近い学生からの共感とでは、子どもへの届き方や受け止められ方に微妙な違いがあるなど、学生がこれまでの活動の中で培ってきた肌感覚があるという。これらを同研究会独自のチャットAIの設計に活かし、子どもたちがいつでも安心して話せる環境につなげたいとしている。