ニュース
NEC、梅雨明け後に急増する119番通報の緊急度をAIで判定支援
2026年7月2日 13:29
梅雨明け後は熱中症の問い合わせなどで119番通報の急増が懸念されるが、NECは指令員の作業負荷を軽減するための技術として、通報の聞き取りと項目入力、緊急度の判定を同時に進行するシステムを開発中。
119番通報を受けると、すぐに救急車を出すべきか? 応急手当を指導すべきか? 安静にして様子を見てもらうか? など事案の緊急度を判定しなければならない。この判断を「呼吸困難」、「動悸」、「意識障害」など20以上の症状から判断するのが「緊急度判定プロトコル」という手順。客観的な判定が期待される一方、通報が集中すると指令員の負担も増える。
NECが開発した「AI入力支援システム」は、指令員の画面操作をサポートする。119番通報の音声をリアルタイムでテキスト化する音声解析AIと、年齢・性別・症状などの患者の情報を抽出する構造化AIを組み合わせ、指令員の応対と同時進行でシステムが解析を進めていく。
病歴など専門用語を音声解析AIで正しく変換できない問題点に関しては、同社が開発した音声認識エンジンを採用したほか、数百時間分の119番通報を学習させることで精度の向上を図った。この技術は「119番通報のクラウド型音声認識サービス」として、先行して2024年から提供が開始されており、全国20以上の消防局で利用が開始されている。
また、生成AIなどを活用し患者情報について独自の構造化を行なっている。119番通報時は、人によって情報を伝える順序が異なる上に、内容がまとまっていない時もある。今回のシステムでは、患者の緊急性を判断するのに必要な情報を自動的に抽出、構造化AIにより整理してくれる。
指令員は通報者との対話に集中でき、必要に応じて表示内容のデータを修正するだけで済むため、作業負担が減少すると期待される。現在、横浜市消防局の協力の元、実証が進められており、実用化に向けた取り組みが進行している。




















![この一冊で全部わかる ChatGPT & Copilotの教科書[改訂第2版] 製品画像:9位](https://m.media-amazon.com/images/I/51VN-1vjvYL._SL160_.jpg)




















