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山火事・異常気象をリアルタイムで分析・予測するエッジAIシステム

Qualcommらが開発

 SDG&E(サンディエゴ・ガス・アンド・エレクトリック)、Qualcomm Technologies、University of California San Diego's Scripps Institution of Oceanography(カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリップス海洋研究所)は、山火事や極端な気象災害への対応にAIを導入する新たな取り組み「Edge Alert Sentinel」を行なう。

 現在、異常気象が原因と思われる大規模な山林火災などが、日本だけでなく米国の西海岸ほか世界各地で発生し、問題となっている。今回のAIを導入しての取り組みは、急速に変化する状況をリアルタイムで検知・分析することを目的としている。また、災害が発生した地点で重要なデータ処理を行なうことで、緊急対応を行なう従事者が迅速に行動できるよう支援していく。

 従来の監視システムは、クラウド処理に大きく依存しており、厳しい天候時や緊急時はデータ分析などに遅延が発生することがあったが、「Edge Alert Sentinel」はデータ収集地点で処理を行なうため、迅速な分析が可能だという。これにより、山火事への対応時の遅延を減らし、急速に変化する状況下で従事者が迅速に行動できるようになるとしている。

 Qualcomm Dragonwing IQ9プロセッサを搭載したエッジAIゲートウェイプラットフォームは毎秒最大100兆回の演算が可能で、Qualcomm傘下のEdge ImpulseのMLOpsプラットフォームを活用し、災害発生付近の住宅地の電力網インフラに影響を与える可能性を予測。これらの情報や分析を元とした監視データや予測アラートは、SDG&Eのプライベートセルラーネットワークを通じコントロールセンターに直接送信される。

「Edge Alert Sentinel」は、エッジAIコンピューティングと環境センサー、大気科学を統合。ますは南カリフォルニアにおいて、極端な気象の変化の監視をはじめ、風や天候など環境データを分析し、山火事の挙動や気象による影響に関する情報の可視化が進められる。SDG&EとQualcomm Technologiesは、オンデバイスAIなどを活用し、電力などインフラの自動検査を支援する取り組みも進めている。