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オールイン、生成AIを主軸とした映画制作スタジオ「ALLIN STUDIO」始動

パイロットAI映画『Cinema Continues』を全編生成AIで制作

 オールインは6月3日、生成AIを主軸とした企業向け映像制作スタジオ「ALLIN STUDIO(オールイン・スタジオ)」の本格始動を発表した。

 新藤兼人賞・銀賞を受賞した映画監督・佐近圭太郎が事業部長を務め、累計500社超の採用戦略・ブランディングを手がけてきた代表・前田優一とともに、企業の採用・PR・ブランディング映像を、「広告」ではなく「作品」として制作。受託制作ハブとなるポータルサイト兼オウンドメディアも同日公開した。

パイロットAI映画『Cinema Continues』 ─ AIが拡張するクリエイティブの地平

 ALLIN STUDIOは設立に先立ち、パイロット作品として全編生成AIで制作した映画『Cinema Continues』を公開した。「Runway Gen-3」「Kling」「nano banana」といった、最新AIツールを駆使し、従来の実写制作では実現困難な映像表現と、実写映画文法に基づく繊細な物語性を両立させている。

『Cinema Continues』

 またALLIN STUDIOは、生成AIを「コスト削減の手段」ではなく、「物語表現の可能性を拡張する道具」として位置付けている。AI映像クリエイターは独自の作家性のもとで企業案件を「作品」として制作し、報酬は実写商業VPと同水準を基準に設計。生成クレジット費用は原則スタジオ側が負担する。

 個人クリエイターがクレジット費を自己負担し、再生成を諦めざるを得ない構造はAI制作の課題だった。その負担をスタジオが引き受けることで表現の上限を引き上げ、作家性と経済的安定性の両方を備えた活躍の場をつくるのもALLIN STUDIOが担う使命としている。

採用戦略専門家×映画監督 ─ 異色タッグが構築する「制作エコシステム」

 同社の代表は、23歳でHR特化型戦略コンサルティング会社「オールイン株式会社」を創業、現在累計500社超を支援。採用戦略・ブランディングをゼロから構築し、従業員3名のスタートアップを3年で1,000名規模へと引き上げたという。

 同社の事業部長は、日本大学芸術学部映画学科監督コースを首席卒業し、TAMA NEW WAVE映画祭特別賞を皮切りに、長編二作目『わたしの見ている世界が全て』(U-NEXT/Prime Videoにて配信中)で新藤兼人賞・銀賞を受賞した気鋭の映画監督。

 HR経営の視点と、映画監督としての作家性。一見交わらない2つの視点が結びつくことで「クライアントとの折衝・要件整理・修正対応はスタジオ側で完結し、クリエイターは作品制作に集中する」という独自の制作エコシステムを実現した。

 ALLIN STUDIOは、3つの先入観をなくすことを掲げている。

  • 表現の先入観をなくす:実写にもAIにも偏らない。作品ごとに、物語が最も活きる形を模索する。
  • 企業イメージの先入観をなくす:きれいに整えられた企業像ではなく、その企業にしかない物語を描く。
  • クリエイターの先入観をなくす:経歴や実績で判断しない。好奇心と実験精神を持った仲間と、ともに創る。

今後の展開

 ALLIN STUDIOは6月の本格始動以降、企業の採用・PR・ブランディング映像の受託制作を主軸に、AI・実写の2カテゴリでパートナークリエイターを継続的に募集している。並行して、オリジナル映画制作も継続し、商業案件で蓄積した技術と作家性を相互還元する制作エコシステムを構築。海外映画祭への出品も視野に、企業ブランディング映画を世界へ届けるスタジオを目指すという。