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シスコ、AIをデジタルチームメイトへ進化させる新技術

 シスコは10月15日、人とエージェントの協働のあり方を一変させるエージェント型コラボレーションに関するイノベーションを発表した。

 同社は、AIを受動的なチャットボットから、複雑な業務を推進する「デジタルチームメイト」へと進化させ、「人の働き方」「ワークプレイスの適応」「企業と顧客との関わり方」の3つの側面から新しいアプローチを提供するという。

人間とAIエージェントの協働を目指す、新しい「Webex」

 エンタープライズAIをプロンプトを受けて動作する受動的なアシスタントから、業務ワークフローに直接関与する能動的なデジタルチームメイトへと進化させるため、以下の新機能が発表された。

Claude Managed Agentsによる「Claude in Webex」

 チームで共有するコンテキストを活用して、より詳細な分析、戦略的な提案、承認済みエージェント間で連携したアクションの実行が近日中に可能になる。

チームと連携する新しいAIエージェント

 協調型AIエージェントをスペース、ミーティング、通話に直接呼び出して、「Webex」やサードパーティ製アプリケーションにまたがる、複雑なマルチステップの業務実行を可能にする。例えば、チームメンバーが「Webex」スペースで分析エージェントを“@メンション”で指定して使用統計を取得した後に、プレゼンテーションエージェントに依頼して、取得した数値を反映してPowerPoint資料を更新するといったことが可能だ。

OpenAI dots

「Webex Suite」のModel Context Protocol(MCP)統合により、「Webex」のコンテキストを直接dotsに取り込めるようになった。今後、「Webex」内でdotsを常時稼働のパーソナルエージェントとして利用可能となる。

AI時代の新しいワークプレイス

 同社は、セキュアネットワーキング、コラボレーションデバイス、デジタルエクスペリエンスの監視・保証、物理的なスペースを単一のアーキテクチャに統合し、インテリジェントなエコシステムへと進化させる。Cisco Cloud Controlを通して管理される同基盤により、快適で円滑に機能するオフィス環境の構築、IT運用の効率化、実用的なインサイトの導出が可能になり、物理的なスペースとテクノロジー全体の効率化が促進される。

ITと施設に関するビジュアルプランニング

「Workplace Designer」により、所在地をその場所に合わせた設計図へと変換し、導入に向けた準備を整えやすくする。

ワークプレイスにおける混乱をすばやく特定し、解決

「Experience Metrics」の対象範囲をワークプレイスにまで広げることで、ITチームは接続に関する単純なアラートにとどまらず、問題がどこで発生し、従業員にどのような影響を与えているかを正確に把握できる。

スペースとキャパシティの計画を最適化

 Cisco Cloud Controlの「Workplace Insights」により、複数の拠点やフロアにわたるオフィスの使用状況を、明確かつ一元的に把握。時間の経過に伴う活動パターンの変化を追跡し、スペースの予約状況と実際の使用状況を比較することで、ワークプレイスの管理責任者は一時点の断片的なデータの取得にとどまらず、不動産投資を適正化し、従業員同士の日々の連携のあり方に合わせて環境を整えられる。

コラボレーションデバイスのオペレーティングシステム「RoomOS 27」

 同社は、物理的なスペースにおけるAIの新時代を見据えて開発されたオペレーティングシステム「RoomOS 27」もあわせて発表した。11月に提供を開始予定。

「RoomOS 27」は、AIとプラットフォームの選択、インテリジェントな管理といった3つの側面においてワークプレイスエクスペリエンスを向上させ、スペースがコンテキストを理解し、状況に適応しつつ、次第に自ら行動も起こせるようになる。

「Webex」と「Microsoft Teams」、「Zoom」に加え、「Google Meet」がネイティブにサポートされる。また、より高度なインテリジェンスを備えた「Cisco AI Assistant」により32言語での対話が可能になり、室温が高すぎると伝えると自動で温度が調整され、ブラインドが下げられるといった自然言語による対話と環境制御を実現する。

完全に統合されたIP接続型の天井スピーカー「Cisco Ceiling Speaker Pro」

「Cisco Ceiling Speaker Pro」では、AIを利用してスペース全体の音声を調整するため、参加者の場所を問わず、どんなに小さな声でも自然かつ明瞭に聞き取れる。マルチベンダーの複雑なオーディオ設定が不要で、イーサネットケーブル1本で容易に導入と拡張が行なえる。

顧客関係に向けた新たなアプローチ「Dialog」

 同社は、単発的なやり取りベースのアプローチから関係ベースのアプローチへの進化を支援すべく、Webex AI Agentプラットフォーム向けの全く新しいエージェント型ハーネス「Dialog」も発表した。

 エージェントは会話終了後も働き続け、顧客が求める結果が得られるまで、人、エージェント、バックエンドシステム間の調整を行なう。また、顧客履歴と企業データを統合することで、時間が経過しても継続的なコンテキストを維持し、大規模かつ高度なパーソナライゼーションを実現する。

 さらに、既存の従業員ハンドブックや業務手順をインデックス化し、AIエージェントを新しいチームメイトのように組織に迎え入れることが可能だ。

すべてを1つに集約

 同社は、これらコラボレーション、ネットワーキング、セキュリティなどを1つの統合基盤に集約し、「Connected Intelligence」と組み合わせることで、あらゆる業務、ワークプレイス、カスタマーエクスペリエンスにおける協調的な動きへとつなげるとしている。