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SB C&S、AIインフラの検証・体験環境の提供でシスコと協業

AIF ハンズオントレーニング with Cisco

 ソフトバンク傘下のSB C&Sは、最新のAIインフラを導入前に検証できる「C&S AI INNOVATION FACTORY(AIF)」において、シスコシステムズとの協業によるハンズオンメニューの提供を開始した。

 同社では、サーバー、GPU、ストレージ、ネットワーク機器など、AIインフラを構築する上で必要となる機器のディストリビューションを手掛けており、販売パートナー経由でさまざまな企業に提供している。

 執行役員 ICT事業 技術推進担当 兼 CTOの榊原衛氏は、「(AIFでは)パートナーのエンジニアにAIのインフラをどうデリバリーしていけばいいのかをご理解いただく」とその位置づけを説明する。

執行役員 ICT事業 技術推進担当 兼 CTOの榊原衛氏

 AIFでは、機器一式が設立されているデータセンター施設を見学できる「デモツアー」、AIインフラの構築方法や簡易なAIモデルの開発手順など、オンプレミス環境でAIを使いこなすための基礎を体験できる「ハンズオン」、検証用にリモート接続でのGPUリソースを貸し出す「機器貸し出し」、ソフトウェアも含めて各種ソリューションの組み合わせを検証できる「コラボレーション」といったサービスが提供されている。

 ICT事業本部 技術本部 副本部長の熊谷哲人氏によると、生成AIの導入やAIインフラの課題をヒアリングしたところ、人材不足とインフラ未整備が大きな課題になっており、こうした課題を解決するパートナーの存在が求められているとしてAIFを開設し、販売パートナーやベンダーとその顧客に向けてAIインフラの理解と実践をトータルで体感できる場を提供していくことにしたという。

ICT事業本部 技術本部 副本部長の熊谷哲人氏

 開設から1年で約30社の販売パートナーから延べ約500人の販売パートナーのエンジニアが参加。当初は「NVIDIA DGX H200」を中心に、「NVIDIA Quantum-2 QM9700」「NVIDIA Spectrum-4 SN5600」(スイッチ)、「DDN ES400NVX2」(ストレージ)などを用意してAIFを運営してきたが、ハンズオンや検証などの体験を通じてショールームのような役割も担うようになっていることから、機器ベンダー側の参画も増加している。

開設当初の機器構成
現在の機器構成
AIFの役割
これまで提供してきたハンズオンのメニュー

 今回のシスコとの取り組みでは、「Unified Computing System(UCS)」「Cisco Nexus」「Cisco Intersight」を活用し、サーバー、GPU、ネットワーク、運用管理を実機を用いて学べるハンズオンプログラムが無償で提供される。

シスコのハンズオンプログラムで使用する機器構成

 同社では、CISCO以外にNetAppと協力して同様のハンズオンプログラムの提供もスタートしており、さらに10月からは推論サーバーやLLMルーター、ガードレール、分散推論の設計構築手順などを体験できる「NVIDIA & OEMサーバー 新ハンズオンメニュー」の提供も予定している。

AIF ハンズオントレーニング with NetApp
NVIDIA & OEMサーバー 新ハンズオンメニュー

 榊原氏は、NVIDIAの次世代プラットフォーム「Vera Rubin」の登場により空冷から液冷へのシフトが進むとして、液冷による検証・体験環境の構築も進めていくとしている。