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人とAIの共創を実現するための社内組織「コーポレートAI・Workforce部門」

人的資本とAI資本の最適配分の概念図

 NECは、AIネイティブカンパニーへの変革に向け、人とAIの共創を実践するため、部門長から社員まですべての役割をAIが担い、自律的に業務を遂行する社内組織「コーポレートAI・Workforce部門」を8月1日に新設した。同組織では、AIが業務遂行を担い、最終的な評価・意思決定、品質・ガバナンスの統制は人が担う。

背景

 AIの進化により「自律型ビジネス」など、企業活動全体の変革の波が到来している。同社は変革の『創造』を担う「人的資本」と、変革の『加速』を担う「AI資本」の最適な配分を見据え、人が主導するという前提はそのままに、既存業務に部分的にAIを組み込む従来のアプローチから、AIを前提とした企業OS、経営オペレーティングモデルへと進化させ、AIネイティブ時代の企業経営変革を推進していく。

「コーポレートAI・Workforce部門」の特徴

 同部門は、AI部門長、AIボード(CxO機能)、AIマネージャー、AI社員の4階層で構成され、職務定義から実行・自己進化までをAI自律型で行ない、人が品質とガバナンスを統制する組織であり、国内の大手企業初の取り組みとなる。7月から1か月間の社内実証を経て設立した。

「コーポレートAI・Workforce部門」概要

AI自律型で業務を遂行・進化する人が統制する4階層組織

 同部門では、AI部門長が組織全体の稼働状況を把握・管理し、AIボードがAI組織の状況を経営視点から評価、AIマネージャーが業務を品質・コスト等の観点から横断的に管理し、AI社員が各タスクを遂行する。

 AI社員は、社内からの業務ニーズに応じてAIマネージャーが都度生成し、役割を任命する。生成されたAI社員には、同社の「Code of Values」やNECグループのパーパス・行動規範・社内規定などを、業務遂行の前提となる知識・判断基準として組み込むオンボーディングを行ない、AI社員はこの枠組みの中で業務を遂行。各AIは、不足スキルを自ら学習し、継続的にアップデートする。

経営分析の自律遂行とデジタルツインによる完全可視化

 実証では、役員会議で示す経営分析・シミュレーション・リスク予兆検知をAIが遂行することで、本業務にかかる時間を約7分の1とし、人は他のより高度な業務に時間を割くことが可能となった。

 また、すべてのAIの活動はデジタルツイン上に構築した「AI統合マネジメントコックピット」で、リアルタイムに可視化される。

「AI統合マネジメントコックピット」

AIによる自律的な組織改善と人の働き方の変革

 同部門では、週次の調査を通じて全AI社員から業務上の課題や改善提案を収集し、AIボードで審議・決議する。AIは、自らのパフォーマンスを最大限に発揮するため、AI組織内で自律的に解決できる議題と、人の対応が必要な課題を切り分けて提案する。

 AI組織内で対応可能なものは人の手を介さず自ら改善する一方、データ・権限・ナレッジ・コンテキストなど整備が必要なものは、人にリクエストとして提示される。