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人間の心理・行動特性を再現する「AIパネル」

NTTデータ経営研究所とアラヤが共同研究を開始

 NTTデータ経営研究所とアラヤは8月、NTTデータ経営研究所の「人間情報データベース」と、アラヤの「Persona Lab(ペルソナラボ)」が開発するAIエージェント技術を組み合わせ、人間の心理・行動特性を再現する「AIパネル」に関する共同研究を開始した。

 両社は、商品やサービス、詐欺などが実際に人へ届く前にその影響を確かめられる社会の実装を目指し「産業創出・社会課題解決」と「人間理解の深化」の双方に取り組む。

 最初のユースケースとして、新商品・新サービスの開発を支える「消費者エージェント」と、「金融詐欺の被害予防」の2つのテーマに着手する。

具体的なユースケース

 直近では、以下を具体的なユースケースとして研究開発を進める。

消費者エージェント(新商品・新サービスの開発支援)

 多様な消費者像を反映したAIパネルにより、新たな商品・サービスに対する消費者の嗜好や購買意欲を、開発の初期段階からシミュレーションする。市場投入前の事前検証を、従来よりも高い解像度で実行できるようにし、開発の早い段階で方向性を見極められる状態を目指す。

金融詐欺の被害予防

 一人ひとりの認知特性や心理的傾向を反映したAIパネルにより、詐欺的な金融商品のオファーに対して人がどのように判断し、行動しやすいかをシミュレーション。被害につながりやすい傾向を可視化することで、一律の注意喚起にとどまらない予防的なアプローチの検討につなげていく。

具体的な実装方法と両社の役割

 NTTデータ経営研究所は、人間情報データベースをAIエージェントが解釈できる形に整えるとともに、生成されたAIパネルの反応が実在の生活者の反応とどの程度合致するかを検証する枠組みを担う。両社共同で有用性と課題を評価し、精度を高めていくことで、より多くの消費者に価値を届けられる形での提供を目指す。

 アラヤのAIパートナープラットフォーム「ClanExe」は、個人の行動特性・認知特性・心理プロファイル等に基づき、多様な意思決定シナリオにおける人間の行動をシミュレートするAIエージェントを構築・運用でき、100体以上のAIペルソナ群による集団の意見・意思決定を可視化する「AIパネル」機能を備えている。

 NTTデータ経営研究所とアラヤは、人の理解を起点としたAIの実装を通じて、これからの暮らしや社会に役立つ新たな価値の創出に取り組んでいくとしている。