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AI機能で複合機の保守プロセスを効率化するプラットフォーム開発

富士フイルムビジネスイノベーションが日本、アジアパシフィック・欧米地域で順次運用

 富士フイルムビジネスイノベーションは、保守プロセス全体の効率化を実現するため、AI機能を搭載した統合型保守支援プラットフォームを開発したと発表した。7月から、日本、アジアパシフィック地域、および欧米地域で順次運用を開始する。

 同プラットフォームは、複合機・プリンターのサービスマニュアル、機械情報、診断ツール、保守実績データなどをクラウド上で管理し、カストマーエンジニア(以下、CE)が必要な情報にアクセスできる環境を提供。保守情報を一元的に参照・活用できる環境に加え、保守業務を支援するAI機能を提供し、訪問前の部品準備や現場対応における判断を支援する。

 搭載されるAI機能は「AI Spare Parts Recommender」と「AI Service Manual」の2つ。

修理に必要な部品候補を提示する「AI Spare Parts Recommender」

 訪問前に活用する機能。CEが、顧客からの修理要請の入電内容をもとにAI Spare Parts Recommenderへトラブル内容を入力すると、AIが保守実績データを参照し、訪問先に持っていくべき部品候補を提示する。

機器のトラブル内容をプラットフォーム上の「AI Spare Parts Recommender」に入力。AIがこれまでの保守実績データをもとに、持参すべき部品候補を提示

修理の作業手順を提示する「AI Service Manual」

 訪問先の保守現場で活用する機能。CEがAI Service Manualへトラブルの内容や機器の状態を入力すると、AIがサービスマニュアルの情報をもとに原因を分析し、対応手順を提示する。

機器の異常・状況をプラットフォーム上の「AI Service Manual」のチャットに入力。AIがサービスマニュアル情報をもとに原因を切り分け、対応手順を提示

AI機能で支援する保守プロセス

 同社の海外拠点(オーストラリア・香港)で実施した実証実験では、AI Spare Parts Recommenderによる部品推奨の正答率が約8割、AI Service Manualによる作業手順提示の正答率は約9割となった。

 また保守現場で、障害の原因特定にかかる時間を半分に短縮したという成果を確認した。これらの結果から、修理の迅速化や、部品準備不足による再訪問の削減が見込まれる。

CEに対し「どのパーツを持参すべきか」「現場でどの手順を踏むべきか」をAIが提案することで、初回訪問での修理完了率の向上、作業時間の短縮、判断の標準化を実現