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カルビー、AI活用で利益最大化をシミュレートするDX「C-BOSS」開発
約1年3か月をかけ自社開発した同社初のシステム
2026年7月16日 14:07
カルビーは、AIでバリューチェーンを最適化し、利益最大化に向けたプランをシミュレーションするDXシステム「C-BOSS(シーボス=Calbee Business Optimization Simulation System)」を開発し、そのVer.1.0が7月にすべての部門で本格稼働すると発表した。約1年3か月をかけ、自社開発したカルビー初のシステムで、サプライチェーン全体の収益性を可視化し、全社最適な意思決定の実現を目指す。
Ver.1.0の対象領域は、サプライチェーン最適化(原材料活用・生産工場・輸送ルート最適化・供給計画立案)で、C-BOSSの位置づけとしては、実行系・会計システムとは非接続の「計画系シミュレーター」として独立運用となる。毎月のオペレーションでの着地利益予測・先回り施策検討を行なう。
DX・S&OP本部 企画部 部長 大江智之氏とDX・S&OP本部 S&OP統括部 部長 荘司泰臣氏は、Ver.1.0の本格運用を継続しつつ、Ver.2以降の開発・POCを推進するとコメントした。
開発の経緯
カルビーグループは、創立から100年を超えて成長する企業を目指し、デジタル・ITを通じた「変革」を推進している。2025年10月には「カルビーグループのDXロードマップ」を策定し、その中核的な取り組みとして「S&OP(Sales & Operations Planning)」を掲げている。
S&OPの役割は、ばれいしょ収量や工場キャパシティといった自社固有の制約があるなか、工場・営業・物流・調達といった各部門をまたいで、カルビー全体の利益を最大化する意思決定を実現すること。
これまでは、営業部門がExcelを用いて販売計画を作成し、それをもとに生産や調達計画を調整していたため、原料・生産・物流・販売など多様な情報をタイムリーに反映しながら、バリューチェーン全体の収益性を把握することは容易ではなかった。このような課題解決に向けて開発したのが「C-BOSS」となる。
開発は、2024年10月より着手。工場、調達、物流、営業、マーケティング、財務など各部門が保有するデータを横断的に統合し、サプライチェーン全体の収益性を可視化する仕組みを構築した。
また、ばれいしょ収量や工場キャパシティなどの制約条件を反映しながら、複数シナリオを短時間で比較・検証できるシミュレーション機能を実装している。
さらに、導入・定着に向けては専門チームを立ち上げ、全国の拠点で100回以上の説明会を実施するなど、全社で活用できる体制づくりを進めてきた。
システムは1月に完成し、順次各部署で導入を推進。7月にすべての部門で本格稼働する運びとなった。C-BOSSは、S&OPの中核を担うものであり、サプライチェーン全体の収益性可視化と利益最大化を目的としている。
今後は社内での活用と改善を重ねながら、さらなる意思決定の高度化や活用領域の拡大を目指すとしている。
C-BOSSの概要
同システムは、原料調達から生産、物流、マーケティング、営業、財務に至るまでの各種データを一元的に管理し、ばれいしょ使用量や物流コスト等を踏まえ、利益を最大化するプランをシミュレーションすることを想定している。これらの情報をもとに、販売計画の見直しや最適化を図る。
『S&OPの取り組みVer.1.0』として、本格運用をスタートしました。システム完成後からこれまで、営業・営業支援・SCM・財務などの関係部門への新業務説明会、実機を使ったトレーニング、データ精度の検証、実データを活用した試行運用などを進めてまいりました。今回の新ツール、新プロセスの活用により、環境変化に強い事業運営の実現につながるものと考えております。また、今後、Ver.2.0、Ver.3.0へと歩みを進め、さらなるバリューチェーンの創出価値最大化を進めていきます。
【DX・S&OP本部 企画部部長 大江智之氏のコメント】









































