ニュース

富士通と日本IBM、業務システムのモダナイゼーションで協業

2025年9月に発表した協業の取り組みの一環

 富士通と日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は、企業のデジタル変革を進め、レガシーシステムが抱える問題を解決すべく、業務システムの近代化(以下、モダナイゼーション)領域における協業を今後加速します。これは2025年9月に発表した協業の取り組みの一環となる。

 同協業では、ソースコードを自動変換する富士通のソースコンバートソリューション「Fujitsu PROGRESSION(プログレッション)」およびIBMのAIエージェント駆動型エンタープライズ向け開発支援パートナー「IBM Bob」を活用し、リライトとリファクタリングを核としたモダナイゼーションの取り組みを拡充する。

 富士通のメインフレームやUNIXサーバー上で稼働するCOBOLプログラムのJavaへのリライトおよびCOBOLからJavaへ変換した後のリファクタリングを対象とし、富士通の技術支援を受けながら、日本IBMが主体となりソリューションを提供する。これにより、顧客資産の単なる移行にとどまらず、デジタル変革を中長期的に支えるモダナイゼーションを共同で推進する。

協業内容

 両社はリライトとリファクタリングを核としたモダナイゼーションの取り組みを拡充する。特に、業務やシステムの特性を精査した結果、Javaへの変換が合理的と判断される場合に、同協業ソリューションにより高い価値を発揮する。

「Fujitsu PROGRESSION」による高精度ソース変換

 Fujitsu PROGRESSIONを中核に据え、富士通のメインフレームおよびUNIXサーバー上で稼働するCOBOLプログラムを、Javaなどのオープン環境に適した言語へとリライトする。富士通の豊富なナレッジを活用したリライトにより、業務ロジックの整合性や仕様との互換性を維持し、移行に伴うリスクを抑制することで、着実なシステム移行を実現する。

 同協業にあたり、日本IBMは富士通からFujitsu PROGRESSIONに関する体系的なスキルトランスファーを受け、さまざまなユースケースに対応可能な体制を確立している。

AIエージェントによるモダナイゼーション支援

 IBM Bobを活用し、COBOLからJavaへの変換後のコード補正とリファクタリングの自動化を通じ、従来は人手に依存しがちな業務ロジックの検証やテストなどの工程を効率的かつ高品質に実施する。

 リファクタリングでは、アプリケーション構造を機能ごとに分離するクリーンアーキテクチャーを取り入れた構造化が重要となる。リライトによるモダナイゼーションに加え、将来の変更や機能追加にも柔軟に対応できる保守性・拡張性の高いアプリケーション構造へと業務システムを刷新し、ビジネス価値を向上するシステム基盤の構築を支援する。

今後の展開

 今回、両社の技術と知見を融合させ、革新的で高品質なモダナイゼーションを実現する。今後、これらの取り組みを通じて培った知見をもとに、AIをはじめとする先進的なテクノロジーにより日本社会に信頼をもたらし、モダナイゼーション・ソリューションの提供を通じて、社会の持続的な発展と変化に柔軟に対応できるシステム基盤の進化を力強く後押ししていく。