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Fastly、AIトラフィックが「人間の6.5倍」のペースで急増と発表

ボットを阻止するだけではなく、AIトラフィックをどう考えるか?

 Fastlyは、AIが生成するトラフィックがインターネットにおいて独自の通信を生み出しているとする結果を発表した。これにより、企業は自動化されたリクエストの管理、インフラの保護、AIとのやり取りから、いかにビジネス上の価値を生み出すかについて、戦略の見直しが迫られていると分析している。

 同社のグローバルネットワークにおけるトラフィック分析の結果、AIによるリクエストは、1月から5月の間に約30%増加。これは、同時期における人間が生成するトラフィックの成長速度を約6.5倍上回るペースという。

 悪質なボットの阻止が引き続き重要である一方、企業には自動化されたインタラクションから生まれる価値を獲得するための戦略が求められているとしている。

Fastly のネットワークにおけるAIトラフィックは、1月から5月にかけ約30%増加し、5月末時点の30日移動平均は1月の基準値を約30%上回る水準となっている

 今回の調査におけるトレンド分析も行なわれている。

 企業はAIトラフィック管理において、コンテンツの保護と顧客獲得、そしてデジタル配信のバランスを考慮し、より戦略的な意思決定を下すようになっている。AIシステムによる自社コンテンツがどのように検出され、参照、提示されることに直接影響を与えることになる。

 また、マシントラフィックは、AIクローラー、AIフェッチャー、ボット、エージェント、API主導のシステムなどを含め、インターネット活動の大部分を占めるようになっている。AIトラフィックには多くの形態があり、特にクローラーとフェッチャーでは、挙動パターンや目的、インフラストラクチャに与える負荷のレベルが異なる。

 AIアシスタントがユーザーに代わり質問への回答、選択肢の比較、事実確認、タスクの実行を行なうためにリアルタイムに情報を取得するようになったことで、AIフェッチャーやエージェントの重要性が急速に高まっている。

 同社のArtur Bergman CTOは、「AIトラフィックは、インターネットの仕組みを根本的に変えつつあります。人間だけがデジタルエクスペリエンスの主たる利用者であった時代から、その先へと歩みを進めています。現在の企業の課題は単にボットを阻止することではありません。マシンとのインタラクションのうち、どれを加速、管理、検証あるいは遮断すべきかを、正確に見極めることにあります」とコメントしている。

AIトラフィック管理がセキュリティやインフラにおける課題から、より大局的な「ビジネス戦略」へと進化していることを示唆する調査結果。企業がAIシステムと自社のコンテンツ、アプリケーション、APIとの相互作用を評価する中で、その可視性と制御性がますます重要になっている