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素材探索・開発プラットフォーム「感性AI MateriaLink」に新機能

「物性⇔質感」の双方向シミュレーション機能で『質感』をAI予測

 京王グループの感性AIは、素材探索・開発プラットフォーム「感性AI MateriaLink(マテリアリンク)」をアップデートし、物性データから仕上がりの「質感」をAI予測する新機能の提供を開始した。

アップデートによる「物性⇔質感」双方向シミュレーション機能

 電気通信大学 坂本研究室の特許「感性定量化技術」をベースに、先行提供していた「目指す質感から物性を推定する機能」に加え、今回のアップデートで「物性から質感を予測する機能」を新たに搭載した。

・物理特性(物性データ)からの質感予測シミュレーション
 厚さ、引張強度、目付、透湿量などの物理特徴量をシステムに入力することで 、その素材がどのような触り心地(質感)になるかをAIが定量的に予測する。

触覚表現のグラフ化。「あたたかいー冷たい」「かたいーやわらかい」「なめらかなー粗い」といった官能評価データを2軸のグラフで定量的に確認できる

・既存素材データとの「感性マップ」統合プロット
 AIが予測したシミュレーション結果を、自社や競合他社の既存素材データベースと同じポジショニングマップ(感性マップ)上に一元プロットできる。

 これにより、実際のサンプルを試作する前に「目標とする質感の立ち位置に近いか」をデジタル上で瞬時に検証できる。

MateriaLinkを導入するメリット

デジタル・プロトタイピングによる試作・評価の効率化

 ラボでの実機テストや設計手戻りを防ぎ、仕様策定から評価までのプロセスをデジタル上で完結 。開発期間の大幅な短縮(DX)を実現する。

環境負荷低減(GX)への貢献

 試作削減による廃材の抑制、および開発工程におけるCO2排出量の低減に直結し、サステナブルな素材開発を後押しする。

 工程ごとに分断されがちだった質感データをデジタル資産として蓄積。素材メーカーから完成品メーカー(自動車、インテリア、日用品等)への提案時にも、客観的なエビデンス(データ)として活用でき、コミュニケーションロスを減らせる。

活用が期待される業界・分野

  • 自動車・モビリティ: シート、ドアトリム、ハンドルなど、触感が製品価値に直結する内装材開発。
  • 紙・衛材・繊維: 肌触りや快適性が求められる衛生用品やアパレル素材。
  • 樹脂・フィルム・化学: パッケージやタッチパネルなど、ユーザーが日常的に触れる工業材料全般。