ニュース

姫路市の夜間・休日の医療体制支援を目的とした「AI医療相談」実証実験

市民の76.3%からシステムの有用性を支持する肯定的な評価

 メディアリンクと姫路市は、夜間・休日の医療体制支援を目的とした「AI医療相談」の実証実験を行なったところ、利用した市民の76.3%からシステムの有用性を支持する肯定的な評価を得たと発表した。

 姫路市の医療現場では、夜間・休日の慢性的な医師・看護師不足に加え、小児科を中心に多数の電話での問い合わせがスタッフの大きな負担となっていた。このことから、メディアリンクの電話自動応答サービス「DXでんわ」と、カスタマーサポートを自動化するAIエージェント「AIto」を導入し、診療と並行して24時間365日の自動応答が可能な体制を構築。

 今回の実験においては、記録簿1,500枚をデジタルデータセットとして、独自の医療知識基盤(ナレッジベース)を構築。実際の医師や看護師が現場で使用する専門的な表現や言い回しをAIが学習。これにより、汎用的なAIでは困難な「専門性と親しみやすさ」を両立させることに成功。実際の医療現場での運用に適した応答精度を実現した。

 2025年10月から2026年2月末までの検証期間中、通常の医療相談窓口とは別の検証環境だったが、チャット・ボイスボットによる総検証件数は276件を記録。また、システムを利用した市民へのアンケートにおいて、76.3%が「市民の役に立つ」、75.1%が「医療従事者の負担軽減につながる」と回答した。

 今後の展開としては、今回の実験における知見や自動応答の仕組みを活かし、医療領域のみならず、住民からの多様な問い合わせに対応する他窓口や行政サービスに展開していきたいとしている。

電話自動応答サービス「DXでんわ」と、カスタマーサポートを自動化するAIエージェント「AIto」を導入し実証実験が行なわれた