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鉄道気象AIエージェントの実証実験をウェザーニューズとJR西日本が開始

 ウェザーニューズと西日本旅客鉄道は、気象災害への対応策の一つとして、両社がもつノウハウやデータ等および生成AIを組み合わせた「鉄道気象AIエージェント」の開発と実装を行なうプロジェクトに取り組んでいる。この鉄道気象AIエージェントは、気象データと生成AIを用いて、運行計画の策定を支援し、意思決定の迅速化とCX向上を目指すものとしている。

背景と目的

 昨今急激に激甚化・極端化する気象災害は、鉄道事業を含むインフラにおいて、大きなリスクであり、適切に対策・対応をする必要がある。この環境下で、JR西日本は、本日アップデートした「技術ビジョン」で、「先手の対応による自然災害リスクの低減」を掲げ、その実現に向けて取り組み、ウェザーニューズは、独自の観測網・解析技術・予測ノウハウを活用し、社会インフラの安全運用や防災・減災の高度化を推進している。

 両社は、気象災害の発生が予測される場面で、鉄道事業者の適切な意思決定の支援・CX向上を実現することを目的とし、JR西日本がもつ鉄道事業の運営ノウハウとウェザーニューズがもつ気象データおよび生成AIを組み合わせた「鉄道気象AIエージェント」の開発と実装を進めている。

概要

  • 対象とする気象
     極端化する気象環境のうち、短時間強雨(以下、ゲリラ豪雨)が鉄道事業に大きな影響を与えることを見据え、ゲリラ豪雨を対象に開発を進めている。
  • 通知機能
     ゲリラ豪雨を対象にした鉄道気象AIエージェントは、降雨予測が運転規制値を超える予測となった場合、指令員に自動で通知する。通知の方法は2種類あり、SaaSへの連携による生成AIを用いた文章での通知と、表示灯の明滅による通知を同時に実施する。
  • 応答機能
     通知を受けたのち、指令員が今後の気象状況等の問い合わせができるよう、応答の機能を設ける。問い合わせに応答する際は、気象データの予測を加味し、生成AIによる文章で応答する機能を開発している。

期待する効果

  • 意思決定支援
     鉄道気象AIエージェントは、SaaSへの連携と表示灯の明滅により、通知内容を指令員が容易に確認できる仕組みも含めて構築している。同時に応答機能で今後の状況を確認可能とすることで、列車の運行計画の意思決定を支援する。
  • CX向上
     実証実験を通じ、業務プロセスを踏まえた鉄道気象AIエージェントの構築によって、意思決定支援できることを確認し、ゲリラ豪雨のある可能性がある状況で、あらかじめ列車を駅に止めておくことで、CXの向上に繋げる。

今後の展開

  • 実装に向けたスケジュール
     2026年5月:実証実験とそれを踏まえた改良。
     2027年度(予定):本運用開始。
  • 外部への展開
     この鉄道気象AIエージェントは、外部への展開を見据えて構築している。実証実験で効果を検証したのち、将来的に他鉄道事業者や社会インフラ分野への展開を予定している。
  • 鉄道技術展(大阪)に出展
     5月27日~5月29日に実施される鉄道技術展に出展。JR西日本のブースで、鉄道気象AIエージェントを展示している。