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AIデジタルセールスルーム「コレタ for Sales」の新機能「ミーティングインサイト」

 エヌケーエナジーシステムは5月1日、AI搭載デジタルセールスルーム「コレタ for Sales」(以下、コレタ)の新機能「ミーティングインサイト」の提供を開始した。価格は、初期費用200,000円(アカウント発行・AIプリセット設定含む)、月額5,000円。無料トライアルあり。

 同機能は、商談終了と同時にAI議事録・スコアリング・SFA自動入力を完結させるだけでなく、蓄積された商談データを組織全体のナレッジ・AIエージェントの判断材料として活用する基盤を提供する。

背景:商談が終わっても組織には何も残らない

 多くの営業組織が、構造的に解決できていない3つの課題を抱えているという。

課題1 事務作業が顧客と向き合う時間を奪う

 商談が終わるたびに、議事録作成・SFA入力・フォローメール作成が発生。本来、顧客課題の解決や次の商談準備に使うべき時間が、反復的な事務作業に消えていく構造は、多くの現場で変わっていない。

課題2 SFA入力が手間でデータが埋まらない

 営業担当者がSFAへの入力を後回しにする、あるいは最低限の項目だけ入力して終わらせる──現場ではよく見られる光景。入力の手間が大きいほど記録の質は下がり、結果として商談の実態がSFAに反映されない。「SFAを見ても何も分からない」という状態では、パイプライン管理も売上予測も機能せず、経営やマネジメント層が意思決定に使えるデータが、現場の手間というだけの理由で失われ続けているのが実情だという。

課題3 トップセールスの「勝ち方」が個人の頭の中で終わる

 商談のどの言葉が決め手だったのか、顧客がどの問いかけに反応したのかなど、成果を出している営業担当者ほど、なぜ自分が受注できたのかを言語化できないことがある。その情報は担当者の記憶の中にあるだけで、組織のナレッジになっていない。

ミーティングインサイトの特徴

「商談を起点に、営業組織をアップデートする」機能群。AI議事録・スキル自動評価・SFA自動連携の3つを柱に、商談データの価値を最大化する。

特徴1 話した瞬間すべてが構造化される

 商談終了と同時に、自動文字起こし・AI要約・次回アクション抽出が完了する。

・自動文字起こし/話者分離
・AIによる要約・議事録生成(顧客向け・社内向けを同時出力)
・次回アクションの自動抽出
・Zoom/Microsoft Teams/Google Meetに対応

特徴2 商談ごとに営業力が数値になる

 フィラー・話速・発話比率などの定量指標に加え、自社で独自定義したスキル項目をAIがスコアリング。「なぜあの担当者は売れているのか」をデータで見える化する。

・フィラー・話速・発話比率の自動計測
・自社定義スキルのAIスコアリング(ヒアリング力・課題整理・提案の的確さなど)
・商談ごと・担当者ごとの推移グラフ
・トップセールスとの比較分析
・購買サイン(決裁者発言・予算確認・競合比較など)の自動検知

特徴3 商談ナレッジが組織の資産になる

 積み重なった商談データは、チーム全体の学習材料として活用可能。新人が入社した際、トップセールスが担当した実際の商談データをもとにロールプレイを実施したり、勝ちパターンのテンプレートとして横展開することができる。

 また、SFAへの自動連携(Salesforce/HubSpot/Webhook対応)により、商談後の手入力を省け、これまで属人化していた記録が、組織のデータ基盤へとつながる。

・SFA・CRMへの商談サマリー・フェーズ・次回アクションの自動入力
・商談プレイバック機能(ハイライト場面の再生)
・勝ち商談のナレッジ共有

DSR(デジタルセールスルーム)との連携

 ミーティングインサイトは単体の機能ではなく、コレタの既存機能であるデジタルセールスルーム(DSR)と連携することで、より大きな価値を発揮。DSRは、営業が顧客に提案資料・動画・FAQを一元提供するオンラインページで、顧客の閲覧行動をリアルタイムでトラッキングし、「今、顧客が何を気にしているか」を営業側が把握できる仕組みとなっている。

 ミーティングインサイトが加わることで、データが以下のように循環する。

・商談前
 AIで企業リサーチや提案トーク生成を自動化。→AIが商談準備を完了させ営業は商談に注力。

・商談中・商談後
 ミーティングインサイトで録音・AI議事録・スキル評価・SFA自動入力。→商談の一次情報(顧客の生の発言・感情・懸念)を自動構造化。

・商談後のフォロー
 ミーティングインサイトのデータとDSRの行動データを掛け合わせアクションプラン生成。→ 顧客の検討状況に合わせた最適な提案活動へ。

 この循環により、「商談前→商談中→商談後」の営業プロセス全体をカバーする、唯一のプラットフォームとなる。

今後のロードマップ

 コレタが目指す次のフェーズは、商談の一次情報(顧客の言葉・DSRの行動データ)をインプットとして、AIエージェントが以下を自律実行する仕組みを構築する。

・「今追うべき顧客」の自動レコメンドとアクション提案
・過去の受注/失注傾向から「売上達成のために今すぐ対応すべき案件」や「顧客の検討離脱」を予測
・商談データと行動データから勝ち筋となるナレッジを自動抽出
・商談後フォローメールの自動送信