編集部

「AI Watch」創刊のご挨拶

2026年4月3日 創刊
AI Watchのロゴ

 AIの歴史は、1950年代に「機械は考えることができるか?」(アラン・チューリング)という問いからスタートしました。その後、盛り上がっては期待外れに終わるといういくつかのブームを経て、21世紀に入り、ハードウェアの計算処理能力向上とインターネット上での知の蓄積により、機械学習やディープラーニングといった技術的なブレイクスルーが起き、現在に至っています。

 ChatGPTを「チャッピー」と呼び、身近な相談相手として活用する若者が増える一方、仕事の現場においてはまだまだ活用が進んでいません。ChatGPTが話題になった当初に使った経験から「間違いの多い適当な回答ばかりのチャットボット」という印象を持たれてる人も未だに多いのかもしれませんが、2026年時点では自ら推論、計画、行動する「エージェンティックAI」へと進化し、優秀なアシスタントどころか、頼れる先生役として、あらゆる場面で活躍できる能力を備えるようになってきています。

 しかし、どれほど優秀なアシスタントであっても、指示のしかた一つで仕上がってくる仕事のデキに差が出てきます。どれほど頼れる先生でも、質問のしかた一つで教えてくれる内容が異なってきます。職場の人付き合いと同じように、日々成長するAIと向き合い、“彼ら”の実力を引き出していく必要があるのです。

 この先、AIはロボットやさまざまな機器と融合し、「フィジカルAI」として私たちの生活の隅々に浸透していくことが予想されています。一方、日本社会は少子高齢化に伴う労働人口の減少や、労働生産性の低迷に伴う実質賃金の伸び悩みといった課題に直面しています。こうした課題を解決していくためにAIを活用しない手はありません。

 AI Watchでは、AIを取り巻く最新の情報を分かりやすくお伝えし、AIを使いこなせる人を増やすことで、今まで以上に人間らしい生活を楽しめるような世界の実現に貢献していきます。

「AI Watch」編集長 湯野康隆