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「AIさくらさん」と「ももりん」が福島駅で挑む人手不足時代の観光案内

 ティファナ・ドットコムは、同社の提供するAI案内システム「AIさくらさん」が、JR福島駅東口観光案内所に導入されたと発表した。

 JR福島駅東口では、かつて有人の観光案内所が運営されていたが、新型コロナウイルス感染症の影響により閉鎖。観光需要が回復する中で、案内機能の『空白』が課題となっていた。

 そこで今回、多言語に対応させた「AIさくらさん」が観光客を迎え入れ、時間や言語の壁を超えた案内を実現。運営を福島市観光コンベンション協会が担い、市と協会が連携して観光客の満足度向上を図っている。

 また、福島市のマスコットキャラクター「ももりん」とのコラボレーションや、「ミスピーチキャンペーンクルー」の衣装を取り入れることで、地域に根ざした新しい観光案内の形を創出していく。

導入3か月で「AIさくらさん」は累計6,000回以上の接客を実施

 これまで有人窓口では対応できなかった早朝・深夜の空白時間を埋めるだけでなく、日中のピーク時も案内することで、観光客を待たせないスムーズな案内体制の実現を目指している。

AI案内システム「AIさくらさん」

JR福島駅東口導入におけるポイント

 今回の取り組みでは、地域特有の課題解決とブランディングの両立を図っている。

1. 有人窓口の限界を突破する「早朝・深夜対応」
 閉鎖されていた東口エリアにAIさくらさんを設置したことで、観光客がその場で疑問を解決できる環境を再構築。駅周辺の案内や観光スポットの情報提供の対応を5時30分から23時50分までとした。

2. AIを「観光名所化」する演出
 画面内だけで完結する存在ではなく、「ももりん」との共演や福島独自の制服を取り入れることで、観光客が思わず写真を撮りたくなる新たな「フォトスポット」としても活用。旅の思い出づくりに貢献しているほか、地域住民からの親しみやすさも高めている。

今後の展望

 福島市では、本取り組みを起点として、AIによる観光案内のさらなる高度化を目指している。

 担当者は「利用者の反応やニーズを丁寧に捉え、福島駅を訪れるすべての方が言葉の壁を感じることなく観光を楽しめる環境を実現したい」とコメントしている。

 また、蓄積される対話データを分析することで、観光客のニーズを可視化し、今後の観光戦略やマーケティング施策に活用。単なる案内を超えたDX推進への展開も期待されている。

 同社は、「今後も福島市と連携し、『福島ならではのおもてなし』をAI技術で支えるとともに、地方自治体や観光協会におけるDX推進と地域課題の解決に貢献してまいります」としている。