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東芝テックと東芝、映像解析AI「SATLYS」で空きレジ案内・支払い漏れ検知を実現

 東芝テックと東芝は、セルフレジソリューション「空きレジ案内システム」と「支払い漏れ検知システム」を開発した。映像解析AI「SATLYS(サトリス)」を組み合わせることで、人手を増やすことなく、スムーズで安心な買い物体験を実現する。

 両システムは、東芝テックが培ってきたPOSシステムの技術に、セルフレジ上部に設置されたカメラの映像を東芝の映像解析AI「SATLYS」で解析することを組み合わせたソリューション。

 空きレジ案内システムでは、セルフレジの空き状況をリアルタイムで把握し、顧客を空いているレジへ自動で案内し、支払い漏れ検知システムは、セルフレジでの支払い漏れを即座に検知し、アテンダントへ通知する。

空きレジ案内システムと支払い漏れ検知システムの実際のイメージ図。映像解析AIで顧客を認識し、モニターで案内・検知する

 レジ上のカメラでは、顧客の頭部しか映らず、当初は人物として検出できないケースもあったという。そこで、帽子をかぶった利用者などのデータを大量に収集してSATLYSに追加学習させ、精度を高めるという地道な作業を続けた。

 通常、画像認識で人物を判定するときの中心点は、人間の身体の中心や顔に置いて判定していたが、レジ上部に設置されたカメラの画像では、どちらもうまく検出することができず困難を極めていたが、「足元を中心点にしてはどうでしょうか?」というアイデアにより検知精度を大幅に向上させた。

帽子をかぶった人物の画像データを大量に収集してSATLYSに追加学習を実施。認識精度を向上させた

「空きレジ案内システム」と「支払い漏れ検知システム」の両システムは、2025年9月に東芝テックによって商品化。いくつかのスーパーマーケットで商用導入に先立つテスト稼働を実施。ある店舗では、セルフレジエリアのアテンダント人数を、導入前の1日平均24.6人から導入後は18.2~22.5人へと減少することができたという。

 利用者の行動を変える効果も見え始めている。混雑時には、これまでアテンダントが声をかけて誘導していた空きレジに、案内表示を見た利用者が自発的に向かうようになったという。支払い漏れについては、実際の抑止事例はまだ報告されていないものの、出口のサイネージで「監視している」ことを示すこと自体が利用者への一定の抑止効果を生んでいるという声も寄せられているとのこと。

 両社は今後、「空きレジ案内システム」と「支払い漏れ検知システム」という課題解決の先に、人手に頼らずとも安心して買い物ができる「スマートストア」を実現するとしている。