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VOLTMIND、「電力需給予測AI」などAI研究を公開

東北電力がNVIDIA HGX B300 GPUクラウドサービスを提供

 VOLTMINDは、AI研究プロジェクトを5月21日に実施した。研究の企画、設計、開発、評価は同社が実施し、計算基盤として東北電力のGPUクラウドサービスを利用した。

 同プロジェクトでは、電力需給予測AI・災害時の電力シミュレーター・動画解析AIの3つのテーマを対象に、限られたGPU利用期間の中で研究開発を実施。VOLTMINDのAI駆動開発の専門知見と緻密な事前設計により、予測から強化学習までの7フェーズを直列に走らせるAIパイプラインを構築・動作確認し、次フェーズの研究深化に向けた学習資産を整備した。

 現在、大規模AIモデルの開発や高度なシミュレーションには膨大な計算資源が必要だが、最新世代GPUを活用した研究開発環境を国内で確保することは難しく、AI開発のスピードや実証機会に制約があるのが実情。そういった中で、このプロジェクトでは、限られた期間のGPU活用においても、AIモデル開発からシミュレーション、評価までを一気通貫で実行できる研究パイプラインを構築し、研究開発の高速化と実用的なAIモデル開発の可能性を検証することを目的として行なわれた。

「電力需給予測AI」では、公開データを用い、電力需要や再生可能エネルギーの発電量を予測するAIモデルを開発し、予測から運用支援までを一貫して行なうAIパイプラインが構築された。

「災害時の電力シミュレーター」では、台風の直撃や原子力発電の停止といった非常時に、全国の電力需給や、地域間の電力融通への影響を再現・可視化するシミュレーターを構築。

「動画解析AI」では、視聴者の反応を予測するAIの基礎研究が行なわれた。

 今後の展望としては、「電力需給予測AI」で構築された電力需給予測AIパイプラインは、電力市場における取引リスクの低減や系統運用の高度化に役立つ技術基盤となっている。今後、全国スケールへの拡張・トレーディング/系統運用ワークフローへの組み込みを見据え、研究を継続していくとしている。