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豊田自動織機、AIで金属の破面解析を自動化。解析工程が最大90%短縮

 豊田自動織機は9月29日、金属が破損した原因を破断面から推定する「破面解析」において、AIを活用した自動解析技術を発表した。

 同技術では、AIにより、観察すべき箇所の特定から破損原因の推定、解析結果報告書の作成まで一連の業務を自動化する。これにより、これまで熟練技術者の知見に依存していた破面解析業務が自動化・標準化されるとともに、1件あたり8~20時間かけていた解析工程が最大で90%短縮され、2時間程度になる。さらに、運用を通じて得られる新たな解析データを継続的に学習し、判定の精度を自律的に高めていく仕組みも確立された。

 今回開発された技術は、熟練技術者が解析した過去10年分の画像データを機械学習させたAIと、電子顕微鏡の自動操作技術を組み合わせたもの。熟練技術者との判定一致率は観察箇所の特定で95%以上、破壊種類の判定で90%以上を確保しており、MLOpsの構築により運用を通じた自律的な精度向上も図る。

 直径数センチメートルの破断面から、1マイクロメートルほどしかない破損原因の痕跡を見つけ出して解析することが可能となり、観察サンプルを電子顕微鏡にセットするだけで、分析業務の主要工程を自動で実行する。破面解析における一連の業務を自動化するのはこれが世界初とのことだ。

 今後は同社事業部での技術実装を目指しており、2027年度内をめどに実際の分析業務への適用を開始するとしている。