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日東工業、日本IBMと図面から分電盤見積情報を抽出する生成AIアプリを開発

AI活用の業務基盤を構築

 日東工業は、日本アイ・ビー・エム(日本IBM)の支援のもと、設備図面から分電盤の見積に必要な回路情報や機器情報を抽出するマルチモーダル生成AI活用アプリケーションを開発し、10月より段階的に実業務での運用を開始した。

 分電盤の見積業務は、案件ごとに異なる形式の設備図面から法規制や製品仕様などを読み取り、必要な機器や回路構成を検討する複雑で専門性の高い知識が必要な業務となっており、特定の担当者の知見に依存しやすい。このことから両社は、見積ノウハウの整理や業務知識の構造化、人とAIの役割分担の定義、運用体制の整備を進め、生成AIを継続的に業務へ組み込むための環境づくりに取り組んできた。

 今回開発されたWebアプリでは、建物図面をアップロードすると、生成AIが分電盤の見積に必要な回路情報、機器情報、特記事項などを抽出。AIが図面の読み取りと情報整理を担い、営業担当者が業務知識に基づいて抽出結果を確認・補正する。

 アプリの開発と同時に日東工業の全国23営業拠点・約50名の営業担当者が利用できる運用環境を整備。システムの構成には、日本IBMが提唱する「統合AI基盤」のリファレンス・アーキテクチャーを採用。同アプリは特定のAIモデルやシステム環境に依存しない構成を採用しており、技術進化や業務要件の変化にも対応可能となっている。また両社は、AIの活用拡大を見据え、AIガバナンスやAIセキュリティー、AIアーキテクチャーのあり方を含めた全社レベルでのAI活用基盤の検討も進めている。